朝の詩(うた) 2014.4.8 | 釘師物語

朝の詩(うた) 2014.4.8

-桜の花-


満開の桜の花が

妻と僕の心を

ひとつにする



三人の息子の成長

入学と卒業 就職

喜び合ったあの頃

悲しみと悔しさを

分かち会ったあの日

空を見上げると

いつも桜が咲いていた


やがて花びらが舞い

思い出となって

春が過ぎ去った





桜の季節が好きだ。

桜が咲くまでの季節は、

次第に寒さが揺らぎ、

グレーのキャンパスにパステルがにじみ出てくる。


白木蓮、紫木蓮、

菜の花が咲き、木瓜が咲く。

桜の固いつぼみが次第に膨らむ。


何もなかった小枝に

いっせいに薄桃色の花びらが踊る。


うわーっ♪、と声を上げたくなる光景



しかし

今年はこの光景が、


なぜか虚しい。