阿呆の遠吠え 2014.1.7 | 釘師物語

阿呆の遠吠え 2014.1.7

※誤字を訂正しました。<(_ _)>


少し前のコラムだが、靖国参拝の意味を書いてらっしゃいます。

ご先祖や、国のために命をかけた御霊に頭をたれる安倍首相に、作り物の歴史をふりかざし、根拠不明・論理破綻の言葉を投げかける近隣諸国。

今回の参拝では、同盟国であるはずの米国までもが「失望」という言葉を吐いた。

この米国の対応は、後年、「誤った対応」として歴史に刻み込まれるに違いない。


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阿呆の遠吠え -堤堯(つつみ ぎょう)-


 年末、掉尾を飾る(ちょうび:最後になって勢いが盛んになること)朗報があった。安倍首相の靖国参拝だ。朝日新聞をはじめメディアの多くが、やれ中韓の反応がどうの、やれアメリカが「失望した」のと騒ぐが、ネット社会では8割が安倍を支持している。これが日本人大方のいつわざる気持ちだろう。


 安倍は今回、靖国神社内の鎮霊社にも参拝した。ここには敵味方を問わず、内外の戦没者260万柱の霊が祀られている。昔、北条時宗は北鎌倉に円覚寺を建立し、文永・弘安の役で来襲した蒙古兵の霊もここに祀った。敵も味方もない。死ねばみな仏になる。恩讐を超えて死者を弔う。それが日本文化だ。靖国神社の遊就館に入ってすぐ「青い目のサムライ」と題するブースがある。


 日米開戦も土壇場、ワシントンに送り込まれた特命全権大使・来栖三郎は避戦に向けて必死の努力をした。

来栖の妻アリスは米国女性で、駐日大使グルーと家族ぐるみの付き合いがある。来栖夫妻の長男・良は母親似で、白皙・端正なマスクは100%白人を思わせ、パリの社交界で人気者となり、映画俳優になれと勧誘されたほどの美少年だった。グルーには四人の娘がいたが息子はいない。ために良を息子のようにかわいがった。


 良は横浜工業高校機械科(のちの横浜国大工学部)を卒業してエンジニアになった。徴兵されて陸軍航空科に配属され、パイロットの将校として日米戦に参加した。


 戦争も末期、関東上空に米軍艦載機を迎撃し、これを見事に打ち落として帰還した。

二度目の迎撃に向かうため愛機に搭乗する寸前、滑走路の死角を急発進してきた友軍機のプロペラに巻き込まれ、頭をはねられて即死した。


 戦後、来栖家を訪れた米軍将校が居間に飾られた良の遺影を見て、母親アリスに向かって、「お気の毒だが、あなたのご子息は日本軍の犠牲になったのだ」と言った。たいしてアリスは言った。


「良は愛する祖国日本を守るために尊い命を捧げたのです。彼は日本軍の勇士として死にました。このような息子をもったことを、私は誇りに思います」


 返す言葉もなく、将校は倉皇と(そうこう:あわてふためいて)辞するしかなかった。父の来栖三郎は息子の墓石に、歴史の父・ヘロドトスの言葉を刻んだ。

「平和な時代には子が父を葬り、戦争の時代には父が子を葬る」


 安倍首相は記者に答えて言う。


「御霊よ安らかなれと祈り、不戦の誓いをしました」


これのどこに文句がある?


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映画「永遠の0(ゼロ)」を見た。


朝日新聞の言う“右翼の主張”は微塵も感じられなかった。


岡田准一演ずるゼロ戦のりの主人公・宮部久蔵は、ごくごく普通の日本人だ。


そのごく普通の日本人が、なぜ死ななければならなかったのか。。。




安倍首相の靖国参拝に対する薄っぺらいメディアの主張とは一線を画す、うなるような正論があった。


永遠の0については、また書きたいと思う。



ではでは。(・ω・)/