美しき勁(つよ)き国へ 2013.11.4 | 釘師物語

美しき勁(つよ)き国へ 2013.11.4

最近、クラシックばかり聴いているせいか、今も頭の中でバイオリンが鳴り響いています。w


誰だっ!


そりゃー、耳鳴りだろ、って言ったのはっ!ヽ(`Д´)ノ



釘師物語


さて、昨日の産経新聞一面。


原発に関して、櫻井よしこさんの提言。


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原発恐れず議論の時


 原発事故で被災した福島・浜通りの人々約30人が9月、チェルノブイリを訪れた。

そこで彼らが見たものは日本で報じられてきた放射能汚染に苦しむ荒廃した町とは全く異なる、よみがえった町と子育てにいそしむ人々の姿だった。


 ウクライナの首都キエフでは国立放射線医学病院を訪れ、原発事故の健康被害についても学んだ。

同病院が原発職員や周辺住民約2万3千人を27年間追跡調査した結果、他地域と住民との間にがん発生率で有意の差はなかった分析に、浜通りの人々は驚いた。チェルノブイリの放射線拡散量は福島の50倍といわれているのに、である。


 ウクライナは実は広島と長崎の体験に学び、被爆者手帳の配布と定期診断で人々の健康データを一括管理してきた。

浜通りの人々のまとめ役として訪露したNPO法人ハッピーロードネット理事長の西本由美子さんは「チェルノブイリは広島、長崎から学んだ。なぜ、福島はチェルノブイリ、さらには広島、長崎かに学べないのでしょう」と問う。


 こうした事例に学ばず科学に背を向けたこと、不必要な恐怖を引き起こした一因であろう。

たとえばCT検査1回で10ミリシーベルトの放射線を受けることが明らかな中で、安全のためには1ミリシーベルト/年を超えてはならないとかいうような過度な恐れが、今も人々を福島から遠ざけている。人の戻らない故郷は廃墟となる。


 ウクライナは1986年の原発事故後、90年に原発を廃止した。すると経済が破綻し、自殺者が急増した。旧ソ連の崩壊でウクライナは共和国として独立、93年、安全性を高めて原発を再稼動させ、経済と人々の暮らしを立て直した。現在15基が運転中で、さらに2基を計画中である。


 放射能も原発も、正しく恐れることが大事だ。恐れすぎ、厳しく規制しすぎることの負の影響はかつてのウクライナ、現在の福島に見てとれる。浜通りの人々は深刻なのは放射能汚染よりも情報汚染であることを知ったという。


 日本で今顕著な情報汚染は汚染水問題だろう。

汚染水はALPS(多核種除去設備)で処理し、希釈して海へ流すのが国際社会にのっとている方法であり、人体への被害を示すエビデンス(※根拠、証拠)ではない。


 だが、国も専門家も世論の反発と不信の前で、科学的に処理すれば汚染水は安全だと説明できない他方大半のメディアは反原発の視点で非科学的な汚染水報道を流し続ける。


 これでは汚染水問題はおろか、原発、エネルギー政策、アベノミクス、ひいては日本の安全保障政策など、まともに論じられるはずがない。


 日本の原発の安全性は3・11の後、顕著に高まりつつある。安全重視を大前提として、日本経済および安全保障にどれほど原発が必要かを広く論ずるときではないか。


(後略)

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正確な情報で論を積み上げ、的確で今の日本に絶対不可欠な提言をし続ける櫻井さんに拍手を送りたい。


櫻井よしこさんの指摘は、新聞二面へと続く。



原発停止によって日本は貿易赤字に転落した。


実に30年ぶり。


すべては、火力発電の燃料費調達のためにだ。


12年度で8.2兆円の赤字、13年度は、さらに3.6兆円増える見込みだ。




昭和17年当時、99%を海外に依存し、そのエネルギー調達をストップされたがために大戦へと踏み切らざるを得なかった。


現在の海外依存度は92%!


まさに首根っこを押さえられようとしている。



そんな日本を横目に、世界は原発まっしぐら。


現在建てられている原発は432基。


これが2035年には倍増するという。



日本の周りを見ても、


韓国23基、建設中も含めると32基。

支那17基、同71基

台湾6基、同8基。



日本の原発は、世界も認める世界最高峰の技術だ。


世界に展開する原子炉メーカー4社の内、3社は日本のメーカー。


さらに最も重要な原子炉圧力容器は、世界の8割が日本製鋼所の技術に頼っている。



非科学的な風評被害の蔓延する日本。


マスメディアにはそう期待はできない。


メディアがダメでも、政府には原発再稼動の議論を進めてもらいたい。



※ぜひ読んでもらいたい関連記事 (→週刊新潮コラム)



ではでは。(・ω・)/