「障害のあるなしで分けるなー!」
「普通学級に入れろー!」
「入所施設はいらないぞー!」
そんな言葉で始まったちんどんパレード。
このちんどんパレードとは、
8月末に行われた総合県交渉の要望書を手渡すのを、ただ渡してもしかたない!ということで
さいたま市役所から埼玉県庁まで仮装してパレードするイベント。
それに今年初めて参加した。
市役所前の交差点、行進の前に練習で声を張り上げた時。
自分でも予想をしていなかったんだけど、涙が出てきた。
こんなメッセージ性の強い言葉。
『分ける』という、普段人に対しての使うことのない単語。
それに面食らったのもあるし、
それがすぐ目の前にいるメンバーが向き合っている現実なんだということを痛感させられた瞬間だった。
パレードの最中、農園で作った野菜を配る。
みんなに農園を知ってもらえるいい機会だし、野菜だからきっと喜んでもらえるだろうと思っていたが、
なかなか受け取ってもらえない。
数回断られるとめげてきて、なかなか次の1歩を踏み出せずにいた私。
そんな中、ムームーを着て女装をしていたSさん。
坊主頭のおじさんが女装をして、しかも何も言わずに突然野菜を差し出す。
そりゃ、通行人の人だって、何事か分からず、避けるように通り過ぎていっちゃう。
それでもSさんは、何度も何度も人を見つけては、一心に向かっていった。
結果として、Sさんは1番野菜を配り、空になったカゴを見せて満面の笑みをしていた。
そうやってSさんはいつも一生懸命で一途だし、とても優しい。
それ以外のメンバーだって1人1人個性があって、とってもおもしろくて、純粋で。
分けるどころか、もっともっと知ってもらいたい。
なんで分けられなきゃいけないんだろう。
知ったら、みんなメンバーを好きになると思う。
約1年前まで、私自身だってこのメンバーのことを知らずにいて、
もしかしたら差し出された野菜を受け取っていなかったかもしれない。
でも今は違う。
今はあぐりで働くようになって、障害者のメンバーと触れていくうちに
メンバーのことがすごい好きになった。
みんな一緒の方がおもしろいよ。
『地域で生きていくぞー!』
大好きなSさんと私。
Sさんはムームー、私はベトナムのアオザイを着て参加しましたw