某カフェにて
3人の高校生が斜め前に。


日焼けしたラガーマンくらい
ガッチリとした2人が口論。


内容は聞こえませんでしたので
何で険悪なのかは分かりません。


部活での意見のぶつかり合いや、好きな子が同じだった故の男と男の引けない戦い、はたまた、貸したシャーペンに付いてる消しゴムを使ったことによる友情の決裂、などなど色々ありますもんね。


思えば
小学生の時に皆が泥団子を作ってる中
紙粘土で作ったガチガチの硬い玉を
泥団子と言い張って団子同士を戦わせ
皆のを壊滅させた時に初めて喧嘩をしました


自分で作った紙粘土の鉛団子で
スネを殴られてあまりの痛みとともに
すごく反省したのを鮮明に覚えています。


というくらい
男子学生に喧嘩は付き物。


ただ場所が悪い。カフェだもの。
割と賑やかなカフェではあるけど、
君ら飲んでるの甘い甘いやつですもの。


それに


何でアイス乗っけちゃったかな~


ものすごいピリついた空気なのは
お察しするんですが、どうしても
迫力に欠けるというかなんと言うか

喧嘩の場所にカフェを選んだのは減点だな


とか考えながら彼らを視界に入れつつ
ボーっと珈琲飲んでいたら


口論を黙って聞いていたもう一人の
眼鏡を掛けた細身の賢そうな男の子が


なんとか仲裁しようと少し大きな声で
頑張っていたのだけ耳に入りました


『中性的な意見を述べると、...!』と


……


うんうん


『中的』じゃないね、
『中的』だよね、多分。


うん


そういうの


今はやめてね。


笑っちゃいけない空気で
大真面目にニアミスする眼鏡の子を
一瞬深めに恨みました


頬の内側の肉を強く噛んだことで
何とか耐えれたのと引き換えに
噛む強さの加減が出来ず、
痛みでちょっと変な声は出ました


隣のおじさんは下向いて
笑っちゃっていました。


今にも取っ組み合いが始まりそうな
険悪な空気でいきなり中性的な意見
述べられたら収まるもんも収まらないもんね


うん


あー


ダメだおもろい


こういう時って悲しいかな
考えれば考えるほど笑いそうに
なってきちゃう人間の不思議


というか、また不意に
これ以上のビッグウェーブが来たら
次はどこを噛んでも耐えられん!


つい笑っちゃって


ヤンキー学園物の漫画によくある
『あ"?何がおかしいんだよテメェ!』
って巻き添えをくらうのだけは
勘弁して頂きたい!!!


それを考えると
もう、必死です。


でも、ラガーマン2人と賢そうな子に
ボッコボコにされる自分の顔を想像すると少し面白かったです


って


こういうのがダメなんです
今は笑っちゃダメなんです


ちなみにこの時、ちょっと長めに
ラガーマン2人と目が合ってしまいました


急に視線を外すのもアレなので、
目を細めてしれ~っとした顔で
【私はあくまであなた方の向こう側の壁に掛けられた写真に興味がある目の悪い奴】を演じました。


内心ヤバイよヤバイよです


なかなか視線を逸らしてくれないので
【その写真を今からネットで調べて
オークションで落札しようとしている奴】にシフトチェンジしようかと携帯を手に持ったところで視線からの呪縛が溶け


どこかの屋上に干された洗濯物の
アーティスティックな写真
の事なんてすぐに忘れて


笑うのも巻き込まれるのも
避け通すために


全意識を本の世界に向けて
一心不乱に読みふけりました。


この時ばかりは
僕は本の中の人間と化しました





しばらくすると
太い笑い声が聞こえてきて
ふと意識は下界に戻り


僕は無事にまた地上の人間に
戻ることが出来ました。
ありがとうございます。


斜め前の3人はというと、
笑顔で肩を突つき合ってます


そうかそうか、仲直りしたか。
解決して良かったな、若者よ。
という大人な気持ちと

ドキドキさせるんじゃねえよバカ!
という気持ちが折り混ざり、
喉越しスーパーフカイでした。


でも丸く収まったなら
良かった良かった


そう


ここまでは良かったんです
ここまでは。


揉めてた2人が


『さっき怖かった~(>3<)♡♡』


『お前こそ~(>3<)♡』


とか何とか言いながら
腕を組んで帰って行ったのには
色んな気持ちが大混戦


隣に座っていたおじさんも
僕と同じ気持ちだったようで
めちゃくちゃ小声の「え?」が
漏れてしまっていました。


いや


いいんです


全然いいんですよ


でもこのタイミングで
カップルだったことを知るとは。
この不意打ちはアカンです


あくまで店内。
ポーカーフェイスを決め込むつもりが
感情様がお壊れになってしまったようで


気付いたら笑顔で珈琲を見つめながら
肘の皮をつねっていました。



僕の勝手な一人ドギマギを察したのか


2人を見送り珈琲を飲みに戻ってきた
眼鏡の子がこっちの席を振り返り
嬉しいような酸っぱいような顔をして


肘の皮で遊んでる自分と
隣のおじさんに向かって
『(ご迷惑をお掛けしました)』の
会釈をしてきました。(多分)


眼鏡の賢そうな子は本当に真面目な
イイ子なんだと思いました。


的確だった(のであろう)君の
意見が彼らを笑顔にしたんだ。
ゆっくりお風呂に入って休んでおくれ。



そしてまた、ここで会おう。




僕はしばらくカフェはいいです





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これでもか!ってくらい防水したので
今日はこれ履いて稽古に向かいます。



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■Kitty Presents Vol.2
『Little Fandango』

ついに!キティの俳優陣が勢ぞろい!!
AND ENDLESSの西田大輔が個性あふれるキャストにインスパイア―されて書きおろすファンタスティック・エンターテーメント!


——
西部開拓時代。
21人を殺した悪童ビリー・ザ・キッド。
一つの日記とならず者たちの伝説が幕を開ける
———

ニューメキシコ州——
かつてはゴールドラッシュに湧きあがり、ならず者たちが活気を作っていたこの街も、今では区画整理され、法の下に秩序が行き届いている。
その街で生まれた議員の息子・ヘンリーは親友のマクスウェルと共に、家の屋根裏で
一冊の古ぼけた日記を見つけていた。

父親嫌いのヘンリーにとって知りたかったのは、この街の歴史。
自分の血の中にきっと隠れているであろう「カウボーイ」の真実を知りたいのだ。
そして、かつてこの街にいた伝説の悪童の名を。
その名は、「ビリー・ザ・キッド」。
21人を殺し、21歳でその生涯を閉じた悪童、 
そしてリンカーン郡戦争を勝ち抜いた「英雄」だ。

日記を広げながら、少年二人はカウボーイたちの世界に入り込む。
パッド・ギャレット、ドク・スカーロック、コー兄弟、リチャード・ブリュワー、
そして、自分と同じ名前を持つヘンリー・マカーティ。

———
日記は、歴史となり、そして新たな西部劇が幕を開ける。



玉城裕規主演、西田大輔の描き下ろしと演出による
舞台「Little Fandango」。
中村誠治郎、根本正勝、川隅美慎らが、西部開拓時代のカウボーイを演じる新たなエンターテインメントに挑戦!
好評につき、なんと、追加公演が決定いたしました!
そして、新たなキャスト決定‼︎


<追加公演>
プレオーダー受付(抽選):
5/27(水)12:00 ~ 5/29(金)18:00

<追加公演>
一般発売(先着):6/6(土)10:00

追加公演:
7/12(日)11:00 豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっと(東京都)


作・演出:
西田大輔(AND ENDLESS)

出演: 
玉城裕規 

はねゆり 
根本正勝 
川隅美慎 
平山佳延 
新田健太 

ジェームス小野田

久下恭平 
木村耕二 
羽場涼介 
加藤一華 
百花あんず 
竹本洋平

橘実里 

和興 

中村誠治郎 他


会場:あうるすぽっと(東京・東池袋)
日程:2015年7月8日(水)~12日(日)

<日時(曜日)開演時間>
7/8(水) 19:00
7/9(木) 14:00 / 19:00
7/10(金)14:00 / 19:00
7/11(土)13:00 / 18:00
7/12(日)15:00
一般席チケット料金:6,500円 
*一般席は、前から4列目以降

<お問合せ>
KittyArena
Eメール:kittyarena@kitty.co.jp


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キティエンターテインメントプレゼンツ
シャトナー of ワンダー #2


『小林少年とピストル』

作・演出:西田シャトナー


事件は、僕が大人になるのを待ってくれない。
憧れを忘れたくない全ての人に贈る、荒唐無稽少年探偵物語!


<久下恭平先行決定!>
受付期間:

*☆受付URL☆*

結果発表:7月2日(木)18:00を予定

※抽選受付となりますので、受付期間内にお申込ください。
※1回のお申込で1公演1席種4枚迄となります。
同日の他席種、他公演日を希望の際は、お手数ですが再度お申込をお願い致します。


<会場>
CBGKシブゲキ!!

<出演>
鈴木勝吾 川隅美慎
村田 充
山神佳誉 橘 龍丸 丸山 隼
村木藤志郎 萩野 崇
久下恭平 田邉浩仁 吉田翔吾


<スケジュール>

<チケット(全席指定・税込)>
プレミアムシート:8,500円
※前方席/全公演共通ポストカード付き
※先行のみの取り扱いとなります
一般:6,500円

<一般発売>


公演に関するお問合せ
東京音協 03-5774-3030
(平日10:00~17:30


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