僕の臆病さは比べものにならない。走るたびにガラスが落ちてないか、石がおちてないか気にする。そして昨日僕は夕食を食べていた。僕はいつも白いごはんと野菜炒めでいけてしまう。だから僕のリズムで食べていくと白いごはんがいちばんになくなる。そして野菜いためがなくなって、つぎにつけもの。そして味噌汁なのだ。僕のこだわりは味噌汁をさいごにすることだ。どんな味噌汁でもそうだ。どんなにごきげんな味噌汁でも最後だ。だから葱が具の時は箸がすすむ。でも僕の臆病さが顔を出した。ひじに味噌汁のうつわがひっかかったからだ。味噌汁は無事だった。僕の声はテレビの音量をこえていた。