※妄想です。
side O
「・・・・・」
ビールジョッキの向こう側。
えらいニコニコしてる顔。
見覚えは・・・・・・あったっけ?
と思ったんだけど、さとこのアシストで思い出さした。
というか、コイツか。
さとこをヅラ呼ばわりしたヤツ。
俺のこの可愛い妹を。
可愛い大事なさとこを。
てか、ひとに向かってヅラかどうか聞くってさ?
どんなメンタルなんだよ。
相葉ちゃんとさとこと3人で、のはずが増員されてた。
「・・・・・」
なにげに相葉ちゃんは人見知りだ。
それから意外に警戒心が強い。
自分の周囲のひとへの警戒心というかガードというか、そういのはもっと強め。
だから、オレにとって見ず知らずのひとを何も言わずに連れてくるってことなんて、いつもの相葉ちゃんなら考えられない。
だからコイツは最初から頭数に入ってたってこと。
オレがいることをわかって、あえて連れてきたんだ。
さとこも、そう。
オレが居るのに、オレの知らないひとを参加させるなんて。
いつものさとこならアリエナイ。
相葉ちゃんだろうと、想定外のがいれば、知ってる顔だろうと問答無用でオレの手をつかんで店を出る。
てことは、だよ?
オレに会わせようと二人で決めて連れてきたってことなんだろうけど。
なんで?
さとこに失礼を働いたヤツ。
そのことは思い出したけど。
顔、覚えてないんだよなぁ…。
でもなんか…。
なんだっけ。
ニコニコニコニコ
なにもんだ、コレ。
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困惑