※妄想です。





















「さとこー。

相葉ちゃんどんだけ飲ませたの」


「注文回数はそんなに多くなかったの!

でもよく見たら度数が強めのばっかで…」


「…梅酒ロックとか」


「なにげに強いよね…ゴメン」



うにゃうにゃ

さとしはいつもなんだかいい匂い。

香りをつけるときもあるけど、そんなのが合わさってもいい匂いになる。


なにそれ。


羨ましい通り越してしがみつきたくなる。



「さとしは嫁にやらん」


「さとこが嫁に行ったらね」


「じゃあお嫁に行かない。

さとしとずっと一緒にいるー」


「大野さんに言われたら泣いちゃう男子もいるから、お嫁さんは前向きに検討してあげてほしいなぁ」


「なんだとオレ聞いてない。

そんなの居るの?」


「有望株の不器用な男よ。

あれはお買い得だからね」


「ふーん…」



知らなーい。

さとこ、そんなの会ってない。



「さとしはワンコと会ったことあるの」


「まぁあるな」


「今日はカウントしないよ?」


「さとこ迎えに行ったことあるじゃん。

そんとき会ってるよ」



…そだっけ。


あぁ、鳩尾に1発。

あったわね。会ってたね。


…それだけ?



「さとこにはちゃんと話すから。ね?」


「うん」




オレら今日はこれで帰るから

タクシー呼んで

会計は…

また次のとき


…とか頭の上でいろんな言葉が交差してるのは聞いてた。









次の日の朝は強烈な頭痛とともに。






*****

二日酔い