※妄想です。
わんにゃん'sも見ている














『あ』

『ねぇ』

『…人間たちはどーでもいいだろ』

『かーずー』

『ニノたちも仲良しになるのかな』

『どうだろう…』

『そんなことより、さとしいつまでソイツに乗ってんだよ』

『まさきの背中フワフワで気持ちいい』

『俺の背中には乗らないくせに!』

『だって潰れそうだもん、かず』

『き、鍛えるっっ』

『期待しないで待っとくわー』

『さとしのばかーっ!』

『背中さとしであったかーい』

『………………相関図が見えるな…』











「こ、こんにちは」

勇気をだして。
Let's Try




「あ、はい。こんにちは」

「先程はうちの犬が失礼しました。
怪我はありませんでしたか?」


しまった。
先制くらった。

かずくんはピンピンしている。
基本的にからだが軽いせいか、受け身がうまいっぽい。
運動神経の良さは、もと居た施設のボランティアさんの太鼓判つきだ。
(ただし本犬にやる気がない)


「あっっそれは平気です!
元気なこです!」

「歩様もしっかりしてますから大丈夫です」

「そうですか、よかった」

「…えぇと…?」







結果。

なんということでしょう。

我々は画像の保存を確保した。
問題ない、と言ってもらえた。

さらに。
さらに、さらに。

連絡先までゲットできたのだ。
素晴らしい!


ただし、一名分。


穏やかそうなひとのものはブロックされた。
メガネの彼に。




「二宮さん、ね」

「すっごい笑顔だったけど、すんごい拒否っぷりだったね。
スパーン!!って」

「あれ突っ込める勇気ないわ…俺…」

「慣れてたよねぇ、大野さん」


二宮さんと大野さん。

俺たちから行ったけど、さ。
ふたりの目の前に立つと、緊張で背筋が伸びた。

伸びるよ、ほんと。
驚くから。
現実なのか疑ってしまうから。


何度も確認した。
芝生の上で転げ回って遊ぶ四匹の半分はうちのこたち。

確かに彼らはそこにいる。
いる。
消えてない。


だけど、目の前にも…いる。

さとしくんとかずくんが。
ふたりの人間の姿で。
似てるなんてもんじゃない。
そのままだ。


「…さ、櫻井と申します」

「あ、相葉、です」

「二宮です」

「はじめまして、大野です」


ちゃんと、名字、あるね。





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