皆さんこんばんは。本日のブログを担当します、4回生谷岡昌です。

先日のブログで、湘南ベルマーレに加入が内定している髙橋直也様から、関大には絶対いないといけないあの方と紹介され、思わずニヤけてしまいました。直也に言われると何故か心底嬉しくなりました。ありがとう。

そして、直也と似た冒頭にはなってしまいますが、2024シーズンより愛媛FCに加入します。本当にたくさんの方々の支えがあってここまで来れました。今シーズン、特別指定はされましたが、練習参加することができなかったので、来年からサッカーを仕事にできることに感謝の気持ちを持って自分らしく楽しみながら頑張ります。

前置きはこのくらいにして、最後のブログなので、自分の4年間での思いなどをまとまりなく、思いついた通りに書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただけると、マーシー喜びます。

私にとってこの4年間は、自分でやると決めたことに「覚悟」を決め、納得いくまで実行し続けた4年間だったかなと感じている。

まず、私は6人家族で、3兄弟の末っ子で生まれた。偉大な祖母、私のチームメイトにもセルジオ越後くらい言うけど、超しっかりしている母、今だにこうしろと言ってくる上に色々と抜けている父、この世で1番優しい自慢の兄、心配になるくらい私の試合を見に来るためにお金を使う姉。構成はこんな感じ。

とりあえず、仲良しで大好きな家族です！

幼少期。父親と兄の影響でサッカーを始めた。

愛媛県の中でも西予市という、ど田舎で育ち、その中でもど田舎の野村町という町でサッカーと出会った。

小学校6年間は、ただただ純粋にサッカーを楽しみ、ネイマールとロナウジーニョに憧れ、どちらかと言うとドリブラーだった。（今では考えられない）

父親が監督のチームでサッカーをし、人口よりも飼われている牛の数の方が多い町ながら、奇跡的に集まったサッカー好きの少数精鋭の仲間達と共に県大会で優勝した。

中学からは、愛媛FCジュニアユースに入団し、往復4時間くらいかけて練習に通い続けた。（これまた今では考えらない。もうやりたくない。）1学期は、交通の便が良くなくて、学校終わりに家に帰ることはできなかった。その為、夜ご飯はコンビニ弁当。その生活が続き、給食が食べられなくなるほど追い込まれた。そこから、会食恐怖症のような症状を持つようになった。（今でも。まじで苦しい。）

2学期からは、これまた奇跡的にちょうどいい時間のバスができ、家に帰ってから行けるようになった。

そこからほぼ3年間、祖母が弁当を作ってくれるようになった。今の私がいるのは、これが全てと言っても過言ではない。

入団したのはいいものの、実力は1番下。実力を差を見せつけられるスタートだった。

それでも、高いお金を両親に払ってもらいながら通わせてもらっていたから、期待に応えたいと頑張り続けた。

結果、少しずつ成長してスタメンで出ることもでき、U-18に昇格することも出来た。

高校では、親元を離れ、寮生活をした。

ユースでもやっぱり実力の差を見せつけられるスタートとなった。中学とは違い、練習前後の時間も増え、今なお続いているチューブトレーニングを始めたり、ケアにこだわったりと、「継続することの大切さ」を知った3年間でもあった。

3年目にはキャプテンを務め、プレミアリーグでプレーでき、優勝候補の名古屋グランパスを倒したものの、そこからある意味奇跡の14連敗も味わった。あの髙橋直也率いるガンバ大阪に8失点の大敗も喫した。

色々あったけど、とても充実した3年間だった。

そして、大学。

これまでで、1番濃い学生生活が始まる。

「自律」「覚悟」「継続」

この3つを自分の心の中に決め、関西大学体育会サッカー部に入部した。

家を決める際、2口コンロということだけで今の家に決めた。父親に、「お前料理するんか？」と言われたけど、4年間でプロになるのもなれないのも全て自分次第になる環境を作りたかったからそうしたことを鮮明に覚えている。

入部してすぐに、コロナウイルス感染拡大の影響で長い自粛期間が続いた。

この期間に、大嫌いだったアジリティトレーニングを自分でメニューを組んで、死ぬほどやり、時にはそういちと服部緑地でやったりもした。この期間がなかったら今のプレースタイルになれていないと思える程、貴重な期間だった。

結局、1回生では、1人だけTOPに上がったものの、何も残せず、2回生でも上がってきた同期はスタメンで試合に出るが、自分は何も残せなかった。天皇杯予選はスタメンで出ていた吉本武にも、「頑張れよ」と言われるほど何も残せていなかった。しかし、これまでのやってきたことが身を結んだのか、当時4回生だった次木優斗君と梅津克貴君にスパイクをX-Fly Pro（超オススメ）に、ソックスをタビオにしろと言われ、変えたこともあり、自分でも分かる程能力が上がった。人生が変わった瞬間でもあると思う。本当に感謝しています。ありがとうございます。

そして3回生。スタメンで使われるようになった。

大学に入って、やっとサッカーをしてるなと実感していた。天皇杯でセレッソ大阪と試合ができたり、毎日が充実していた。自分が決めたことも毎日継続して取り組んでいた。

その一方で、先輩が練習後などに就活の話をしているのを聞いて、社会人楽しそうやなと勝手に思うようになっていった。

そこから、やることはやり続けていたものの、別にプロになる必要はないやんと本気で思い、大学でサッカーをやめようと思いながら過ごしていた。

関大で成長してプロになって活躍して、お金を自分の足で稼いで、というのを目標に進学してきたのに、その為にたくさんのことにチャレンジもしてきたのに。

でも、大学でサッカーをやめたい。そう思っていた。

別にサッカーが嫌いになっていたわけではない。地元の友達やその保護者や関わってきたいろんな人に、「プロになってね」と言われることが、その時は、自分の人生を人に勝手に決められているように感じて、凄く苦痛だった。

そんな中、9月7日。祖母が亡くなった。

コロナウイルスに感染していた為、亡くなってすぐに火葬された。実家に帰った時は、姿を見ることも出来ず、もう遺影と骨壷が置いてあるだけだった。

冬の帰省で、心のどこかで来年は会えないかもしれないなと大阪に戻ってきたけど、本当にそうなるとは思ってもいなかった。

私にとって、祖母の存在はとても大きかった。両親が共働きの為、小さい頃から、毎日保育園の送り迎えもしてくれ、中学では毎日弁当を作ってくれて。帰省する度、喜んでくれる。

そんな祖母と急に会えなくなり、姿も見ることなくお別れした。

ぼーっとして、「悔しい」という感情しか生まれなかった。

帰阪する新幹線の中でボロボロ泣いた。

最初からプロに行く以外自分が恩返しできる道はなかったのに、祖母が亡くなって初めて気づかされた。

本当に情けないとしか思えなかった。

こんなことが起きてからしか気づけない自分に腹も立った。

そして、その数ヶ月後、追い打ちをかけるかのように、ユース時代、寮も同じで1番長い時間一緒にいた後輩が病気で亡くなった。

もう何がなんだか分からなかった。

その子は、ヴィッセル神戸が大好きで、いつか自分が応援リーダーをして、その試合でマーシーがプレーしていたら熱いなという話を何回かしてくれていた。

冗談やったかもしれないけど、私にとっては1つの目標になっていたのかもしれない。

精神的にぐちゃぐちゃになる時期が多くはなったけど、何とか「覚悟」を決め直してプロを目指した。

目指したというか、絶対ならないといけなかった。

4回生になり、

ユースで味わったプレミアでの悔しさをリベンジをすること、

1回生の時に「今年のSFは不作の年」と言われたけど必ず結果を残すこと、

同じく1回生の時に「1人暮らしでプロになるのは難しい」と言われたけど必ずなってみせること

天国にいる祖母、後輩に活躍する姿を魅せること

これらを最低限達成する為に、より覚悟を決めてシーズンに入った。

結果的に、天皇杯大阪予選2連覇、関西選手権4位、リーグ戦準優勝。

個人としては、愛媛FC加入内定。

最低限の個人の目標は達成できたのかなと思っている。

私の4年間はこんな感じ。

結局、何が言いたいかというと、目標に向かって本気で向き合うきっかけは、これまでにたくさんあるんじゃないかということ。そして、自分で決めたことを些細なことでもやり続けることは簡単そうで1番難しいということ。

これは誰にでも当てはまる。

これを聞いてそんなこと分かってるわと思う人がほとんどやと思う。

でも、分かってるだけでどこか妥協して無駄にしてる人がほとんどなのも事実やし、やらない理由を探して逃げてしまう人が多いのも事実やと私は思う。まだまだ私もその1人やし。

（周りを見てもそうじゃないと思うのは川島こうすけくらいかな。笑彼は凄いです。）

よく、「これを機に変わろう」というと思うが、それが、既に遅いことだってある。

夢を叶える、成長するかどうかは、その時に気づいて、自律して覚悟を決めて行動する。自分が決めたんなら苦しくても正面から向き合い続けることなんじゃないかと。

小学校であの仲間達と出会ってなかったら。中学で２学期からもバスがなかったら。プレミアで直也らにボコられ14連敗していなかったら。自炊をすると断言してなかったら。コロナがなかったら。優斗君と克貴君に出会えてなかったら。そもそも亡くなった後輩と寮生活をしていなかったら。祖母の死去をただただ悲しいとしか思えていなかったら。

大きく考えてもこれだけ変われるチャンスが転がっていた。私は、プロになるという自分にとってのスタートラインに立つ上では、この分岐点をそれほど無駄にしなかったのかなと思っている。

ただ、これらは「今思えば」の話。

実際、これが変わるきっかけかもなと、その時に気づけていたものなんてほとんどない。

今感じた単なる過去の振り返りにすぎない。

でも、今、自分の人生も、もしかすれば他人の人生も変えれるきっかけが目の前にあるんじゃないかと思っている。

それは、最後のインカレ。

関大サッカー部で日本一を取ること。

不作の年、今年は弱い言われた4回生が引っ張って4勝すること。

応援じゃなくて、一緒に闘ってくれる素晴らしい同期、後輩達と共に頂点に立つこと。

今後の人生の中で、あの時優勝していなかったら。と言えるように学生サッカーをやりきりたい。

改めて、私は、関西大学体育会サッカー部に入って本当に良かったと思っている。

これ以上ない素晴らしい同期に恵まれ、スタッフ、先輩、後輩に出会えたことに、幸せを感じている。

自分が4年間やってきたことを出せる大会はこれで最後。

まずは初戦。

そして、必ずあと４勝。

優勝しても、「奇跡」とは言われない努力をしてきたという自信はある。

一栁、岡本てつやを中心とした日本一の応援を味方に、最高の同期と最後笑って終われるように。

4回生として、TOPの選手として、プロ内定選手として、誇りとプライドを胸に関大を勝利に導く「心臓」となる。

それが私にとっての大学最後の「覚悟」。

日本一、必ず達成しよう。

長く拙い文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次は、

高校から関大魂を持っている。

スタメンでも途中出場でも違いを見せる。

ゴイゴイスー。

好きな言葉は、「人の不幸は蜜の味」

の、あの人です！

「分岐点」/ 谷岡昌