病院との面談の次は施設探しだ。相談員さんの紹介で施設を探してくれる業者と面談し母の状態と希望条件を伝え3カ所の見学の予約をした。前日になって1カ所が埋まってしまったとのことで2か所の見学に行った。両方私の家から車で15分弱。最初に行ったところは畳があったりで家のリビングに近い雰囲気を売りにしていた。介護度によって階を分けていた。一番上の3階は介護度数の高い方のエリアで畳はない床のスペースにテレビがついていて、寝ているのと普通に座っているのと間くらいの角度の車いす乗ってボンヤリしている人が2人、私たちに助けてくださいと言い続けるお婆さんが1人いた。私たちを案内してくれた施設の方が助けてくださいと言う人の相手も全くしていないのが気になった。各階にスタッフがいるというが、しばらくしてスタッフがその人のところにきてくれたが、再びそのフロアに行ったらスタッフはいなくて助けてくださいとまた言い続けていた。1階のお風呂の見学に行ったらちょうど車いすの方がスタッフと出てきた。私たちが見学できるように、その車いすを押していたスタッフが車いすの方に何も言わずに、車いすの方を残して一人でお風呂場に戻っていった。一声かけてから離れたらいいのにと思った。スタッフたちは挨拶もしないし、手厚いのも売りとのことだったけどスタッフの姿が全然なかった。案内の方に個室で説明を受けたが、今は病院で生きる気力がないかもしれないが施設に入ったら長生きしたくなるかもしれないと何度も言われた。それは施設からしたら長生きしてもらった方がいいもんねと、ひねくれた感想を持ってしまった。

次の施設は出来て半年強の新しい施設だった。3階建てだけどできたばかりなので1階と3階はまだ使用していないとのことだった。前回と違ってスタッフが何人もフロアにいてにぎやかな雰囲気だった。おじいさんを介助しながら歩くスタッフさんは経験ありそうな感じで笑顔で対応していた。理学療法士さんと言語聴覚士さんに挨拶され話を少ししたのだけど、二人ともハキハキしていてとても頼りになりそうな二人だった。母が何か食べれるように試してくれるそうだ。正直施設長は経験が浅そうで微妙だったが現場の方の印象がとても良かったのでこちらに決めた。ベッドとレースのカーテンとエアコン以外は何もないので急いで実家からテレビやカラーボックスや衣類、タオルなどを持ち込み部屋を整えた。施設長とケアマネと理学療法士さんが母に面会に行き部屋にトイレはあるが、歩いてすぐ行けるようにポータブルトイレの購入をすすめられた。ほぼ歩けないし必要ないんじゃないかと思ったけど了承した。10万弱とのこと。