おいしい食パン | エルコのブログ ~ドイツはライン川のほとりで~

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ドイツはライン川の近くに住むエルコが、日常の風景をお届けします

日本で人気の高級食パンではありません。(食べたことないし)

いつも通り、ホームベーカリーで作る食パンです。

 

味の深みに目覚めてヨーグルトを入れてみたりしましたが、まぁ、然程味の違いはありませんでした。

最初に焼き立てを食べた時には「おぉ!甘みが強くなった気がする」なんて思いましたが、次の日に食べてみるとむしろヨーグルトの酸味を感じるのではないか?と思い直しました。

 

イーストは酸性だとより活発に働いてくれるそうで、ヨーグルトの酸と乳酸菌の複雑な旨味が相まって、ふわふわボリューミーかつ味わい深い食パンを期待していましたが、膨らみはイマイチ。

ふわふわはしているんですけど、しっとり感が強いというか重ためのパンでした。

 

ヨーグルトを入れたパン生地を5分ほど練ってから2時間ほど常温で(ホームベーカリー内ですけど)放置し、その後早焼きモードで焼いてみました。

早焼きモードの欠点として、捏ね時間が異様に長いことがあり、最初は知らずにそのまま機械任せにしてしまったので捏ね過ぎでした。

改善策として“途中で取り出す”というのをやってみました。

20分捏ねてイーストを入れ、更に5分捏ね、5分ほど休んでまた5分捏ね、それから発酵に入るようなので、最初の6,7分ほどで生地の様子を見てまだ捏ねるかを判断します。

水の量によっては10分くらい捏ねても大丈夫そうですけど、それから発酵に入るまでは取り出しておき、発酵モードに入ったら機械に戻すという、何とも手間のかかる方法をやってみると、すべてを機械に任せた時よりもボリュームが出てふわふわ感も増しました。

しかしこれ、はっきり言って手間が掛かり過ぎです。

それにそれだけ手間を掛けた分の成果が得られているかと言うと疑問です。

 

やり方の方向としては間違ってないと思うんです。

翌日もその翌日も、普通に焼いたよりはずっとふわふわが持続してましたから。

焼かずに食べられました。

 

しかし、私の目指すところは「いかに手間を掛けずに、ホームベーカリーでおいしいふわふわパンを焼くか」ですので、この方法だと正直面倒くさい。

 

そこで次の手です。

パンの材料をバターを除いてすべて機械に入れ、2分ほど混ぜる。

それからすぐにソフトパンコースを開始して、バターは本格的に捏ねに入る前にチョンと載せるだけ。あとは機械にお任せです。

 

まぁ、実際にはこれだけじゃないんですけどね。

 

混ぜ始めた段階では、まだ粉っぽいんです。

ここで全部が1つに纏まってしまうようだと、水分が少し足りません。

ほんの1,2mlずつ入れられるように注射器のようなもので水を足して、

こんな風に底にねっとり付くくらいの水分量にします。

 

これで捏ねを止めてソフトパンコースを開始します。

 

私が使っているパン焼き機、パナソニックSD-BM103のソフトパンコースは、開始後30分したら数分捏ねて寝かしに入り、本格的な捏ねは大体焼き上がりの2時間半前くらいに始まります。(正確ではないけど、多分そのくらい)

なのでこの段階でバターを上にポンと載せておくか、捏ね始めた音を聞いてからバターを入れるかすればOK。

ちゃんとした捏ねが始まるとすぐに生地がつるっとしてきますので、その時には大分グルテンが繋がっています。

油脂にはグルテン形成を阻害する効果(?)があるので、できれば最初から混ぜ込まない方が良いんです。

まぁ、コース開始後30分の捏ねの後に載せれば良いので、手間が掛かっている気はあまりしません。

 

最初の捏ねの後1時間ほど発酵させた状態。

 

この後暫くして本格的な捏ねが始まりますが、このコースでは機械任せにして大丈夫です。

 

捏ねられた後

 

捏ねの後発酵→軽い捏ね(パンチ)→発酵→焼成という順番に工程が進んでいきます。

このパンチの前の状態がすっごく良くて、あぁ、このまま焼きに入ってくれたらなぁと思った瞬間に機械が動き出し、ガックリしてしまいました。

時間で見れば焼きに入るなんてまだまだ早かったので、絶対この状態はキープしないだろうなと覚悟はしていたんですけどねぇ。

膨らみはこんもりと、山の部分はつるりとしていて、このまま焼いてくれたらこのきれいなフォームで仕上がるのに…

 

捏ねた後はあばたみたいになってるし、形はいびつだしで、焼き上がりはこんな感じでした。

 

メリメリッとなってておいしそうと言えばおいしそうなんですけど。

 

このくらい膨らんでくれると、窯を取り出した時にすごく軽く感じます。

 

気泡の入り方を見るためには縦に切らなきゃいけないらしいんですが、そうすると1枚が大きくなって食べすぎになるので、横に切る私は写真が撮れません。

 

すっごく軽い食パンで、次の日もふわふわが持続します。

 

小麦粉(タンパク質量13%) 250g

砂糖 10g

塩 4g

卵 25g(全卵パウダー 7g)

生クリーム 25g

水飴 25g

イースト 3g

水 128g(全卵パウダーの場合147g)

モルトパウダー 2g

ビタミンCパウダー 付属の匙 1杯

バター 13g

 

ビタミンCパウダー

 

今のところこのレシピと方法が一番かなぁ

グルテンパウダーを入れなくてもこれだけボリュームが出るし

 

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追記

タンパク質量13%の粉でなくても、この方法なら大丈夫のようです。

同じようにボリュームが出ています。

 

スーパーの安い粉

 

タンパク質量は9,8%

 

Nettoの粉です。

水分量は120g(卵パウダーの場合は140g)から始めて、少しずつ足すのがコツかもしれません