Purslane Promenade すべりひゆの散歩道


 味も素っ気もない場所ですが、ここは昔の熊野詣出の道なのです。この橋の手前が和歌山県側、向こうが大阪府です。今から丁度150年前、ここから紀州藩によって追放された元土佐藩士がいました。その元藩士はこの橋を渡ったところで大勢の見守る中で仇討ちによって果てました。

 当時は既に仇討ち禁止令が出ていました。しかし、仇討ちを果たした息子は勝海舟の特別の計らいで許可書を手にいれて公認で仇討ちをしたとのことです。それには坂本龍馬の口利きがあったとか。


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 写真には車が写っていませんが、狭い道にも関わらず交通量は割りと激しいところです。阪和自動車道とJR阪和線も走っています。自動車道の橋脚の柱にこの石碑があります。私が住んでいる市の外れです。何十年も前からこの場所は知っていましたが、以前に行ったときは道路の工事中で碑は撤去されていました。ふと思い出してまた行ってみたというわけです。高知県の多くの人たちはきっと知らないのではないでしょうか。


Purslane Promenade すべりひゆの散歩道


 この場所を大阪側から見ると下のような具合です。和歌山県側のこの道の右手の山の中に産廃施設の建設計画が持ち上がっていて地区民はもちろん、その影響も受ける私たちの市の人たちも猛反対をしているところです。

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