ヤラセ、情報操作は当たり前!? テレビ「警察特番」は好感度を上げるための道具でしかないのか | a.k.a.“工藤明男” プロデュース「不良の花道 ~ワルバナ~」運営事務局
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<年末年始や番組改編期によく見かける警察特番・「激録!警察密着24時!!」(テレビ東京系)・YouTubeより>


■年末のテレビ番組の大定番と言えば「警察特番」

年末年始、春秋の番組改編期にイヤというほど放送される警察特番。【全国警察犯罪捜査網】【今夜あなたが目撃者!全国警察24時】等、番組名は違えど、内容は薬物押収、暴走族検挙、痴漢現行犯逮捕、張り込み大捕り物劇など、警察官の華々しい活躍シーンを集約したもの。誰もが、一度は見たことがあるに違いない。

 局側からすれば、低予算で制作でき視聴率が高い点がメリットだが、実態は少し違う。「警察への義理だ」とカラクリを語るのは、元:警視庁記者クラブ等の関係者S氏(38歳)だ。どういう意味だろうか?

「報道するためには警察の協力が不可欠です。警察に取材して、事件の流れや取り調べ状況等を教えてもらわねば、報道出来ませんから。しかし、協力には当然、【見返り】が要求されるんですね」


■警察に好感を持たせるための“いいシーン”ばかり

S氏によると、「国民の安全のために、危険も顧みず、汗を流す、正義の味方:警察官!」というイメージを作り、好感を持たせたいのが警察の本音。

特番は、イメージUPの広報活動であり、要は、そういう番組を「作らされている」という。警察の不祥事が相次ぎ、不信が高まった時期に、この手の番組が連続放送されることが、最大の証明だと証言する。問題を起こした県警などの活躍シーンが多く収録されているのもそのためだ。

「なぜ、いいシーンしかないのか。暴力シーン、検挙に失敗するシーン、パトカーが事故るシーン等が一切ないのか?分かります?」と意味深な表情を浮かべるS氏。

その答えは、一般視聴者からは想像も出来ない内容だった。撮影した映像は、全て警察上層部が検閲し、マズイ場面は全て削除するよう求められるというのである。警察幹部会議室では、プロデューサー、制作幹部が、制作したVTRを持参。警察上層部と共に、内容を点検する。

■異常なレベルのチェック…もはや“検閲”が入る

「それこそ、鬼の形相での“検閲”です。赤色灯回さずに一方通行逆走するパトカー、任意の職務質問を威圧的に強制する場面、警察官が取り押さえた犯人に暴行する場面、パトカー内での緊張感ゼロの世間話から、警察官が唾を吐く場面まで、とにかくマイナス・イメージに繋がるシーンは全て削除が要求されます」

このように当時を振り返るS氏の話では、一度TBSが、逮捕の際に暴力を振るうシーンを勝手に放送し、激怒した警察幹部に、番組責任者が詫びを入れに行った有名な逸話があるという。

 当然、ヤラセも数多いらしい。「違法風俗店摘発、麻薬売買現場摘発などの際、急な検挙に、全く慌てない容疑者が見られますが、単に度胸が据わっているだけではありません。『モザイク・タレント』なる専門タレントの演技だから仕方ないですね」。

モザイクタレントとは、モザイク越しに犯罪関連のインタビューに答え、犯人や被害者を装って登場する、プロダクション所属のタレントのことだ。実際、そういた特殊なタレントが実在している。

結局、この手の特番は、「警察の指示でTV局が制作して流す、警察の、警察による、警察のための特番」と結論付けて間違いないようだ。
(取材・文 鷹司昇一郎)




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