「光を知る者」光の元にいる者が、幸せな者ではない。光とは何かを、知る者が幸せなのだ。暗闇の中にいた方が、光を知る時もある。小さき月光が、心てらす時もある。数ある未来を持つ者より、今を生きられる者。迷い悩み、うなだれる者より。足元に咲く花に、見惚れる者。希望は時に残酷にも、人を不幸にする。絶望は時に無情にも、人に真を教える。闇の中にいる者が、光を知り。光の元にいる者が、闇に生きることがある。