自分の中に、

ずるさがある。


欲があり、

渇いた心がある。


手を伸ばし、

今にも木の実をもぎるような。


誰にも分けず、

隠れてむしゃぶりつく。


そんなエゴに支配された、

黒い心を持っている。


それを知っているから、

それを憎み。


それを知っているから、

それを認め。


それを知っているから、

それを受け止め。


それを知っているから、

人のそれがわかる。


黒い心は、

教えてくれる。


弱さと、

それに打ち勝つ強さを。


孤独が怖いからと、

群れるのでなく。


孤独を認め、

孤高にしてゆく。


それはきっと、

影と光の関係。


黒い心は、

白き光を描かせる。


弱いからこそ、

愛を知ることができた。