日本の空港に着き、

一杯のコーヒーを飲む。


流れる人、

日本語のアナウンス。


「いつもの暮らしに戻った」

そう言われているよう。


海外に行くことは、

自分を客観的に眺めること。


当たり前の暮らしや、

当たり前の日々を。


そして感謝し、

または疑問を抱くこと。


ぞんざいにしていた、

自分や他者への反省もよぎる。


過去を振り返り、

足元を眺める。


曖昧にしてきた、

心のカケラが落ちている。


「誰か」と「いつか」は、

待てどこない。


ため息でごまかさず、

背筋を伸ばす。


一人では、

大きな変革は果たせない。


しかし、

その姿勢が周りを勇気づける。


ドイツで浴びた朝日を、

優しい気持ちを。


僕は大事に抱き、

胸に光らせ生きたい。


その光から、

何かが始まる。


そう予感しているから。

そう確信しているから。