2週間の旅が終わる。

ドイツとオーストリア。


「濃厚」と言う表現がピッタリの、

ありあまる体験をさせて頂いた。


文化の違いはもちろん、

どう生きるべきかさえ示された気がする。


音楽や絵画、

自然環境や政治。


言語も食も、

レジャーも思想も。


肌から学ばせて頂いた。

魂が深く共鳴した。


ドイツの家庭に食事に誘われた際、

奥様はこう語った。


「私はドイツ人ですが、

 それよりヨーロッパ人だと言いたい」


国とは何だろう?

言語や文化の違う場所のことか?


政治が分断させた、

取り決めのことだろうか?


僕は言えるだろうか?

「僕はアジア人です」と。


大きな視野を持ち、

未来の地球の為に生きられるだろうか。


安心の国、

それが日本の現状。


しかし、

その安心は造花の花。


枯れも腐りもしないが、

香りのしない作り物。


周りの国を見よう。

真実を見よう。


愛に飢えた国でなく、

愛を分け合う国にしよう。


両手いっぱいに抱えた荷物を、

手放す勇気を持ち。


優しさと志しを、

リュックに詰め歩くのだ。


もう一度、

心のふるさとに帰るために。