幸せとは、

人と比べないこと。


「あの人に比べ自分は」

そう呟かぬこと。


ドイツの人々は、

良い意味でサバサバしている。


愛想の良い方も、

もちろんいる。


しかし、

あまり他者に介入しない。


臆病に背を丸める人もなく、

心に胸を張っているかのよう。


それは隣国が、

地続きであるからかもしれない。


他者と比べるには、

あまりに無数すぎる。


他者は他者で、

自分は自分と自ずと気づく。


日本はその点、

似た顔が海に囲われ住んでいる。


比べる感情が生まれるのは、

仕方ないことかもしれない。


「顔色伺う村社会」

だから成長できた利点もある。


さて成熟した世界で、

これからどう生きる?


まだ日本は幼く、

隣人との背比べに勤しんでいる。


心を育てなければ、

目に見えぬ豊かさを育てなければ。


世界はすでに、

次の時代を見ている。


環境破壊や政情の混乱。

地球と言う船は傾いている。


ドイツはそれを導こうとしている。

人類を見据えるように。


日本は悲しいかな、

自国にしか関心がない。


心ある日本に、

自然と共にあった日本に。


立ち戻り、

未来に歩まねば。