求めるのをやめた時、

手にするものもある。


それは良いしれぬ、

ならではの魅力だったり。


意識が散漫な内は、

それは鈍い光しかならず。


自我を捨て、

身を委ねた時。


それは"それ"となり。

本来の光を放つ。


圧をかけた炭素のよう、

ダイヤモンドになる。


何かを望むとは、

本来の姿を失うこと。


しかし望まなければ、

形にもならず。


だから望み続け、

底をついた時。


諦めや絶望を伴い、

暗闇に包まれる。


しかし一方で、

生まれる光もある。


力の抜けた、

とても自然な。


言いしれぬ魅力が、

一方で生まれてくる。