憧れと、自分の資質。

そこを見誤らぬように。


着たい服と似合う服。

なりたい自分となるべき自分。


ないものを欲しがり、

あるものを見落とし。


旅に思い焦がれ、

住み慣れた街を出る。


若さとは自分を知る時間。

自分とは何かを知る時間。


ある日ふと立ち止まり、

足元に落ちた影を見つめる。


「何のために生きているのか」と。

「自分とはいったい何者か」と。


そのときから憧れでなく、

自分を取り戻す帰郷が始まる。


与えられた資質。

胸の深く植えられた種。


季節に芽吹き、

季節に花咲く。


人生が始まる。

「わたし」と言う物語。


憧れと、自分の資質。

そこを見誤らぬように。