品性は口元に宿ると思う。

笑い方や、唇の閉じ方、口角や歯の清潔感。

上品なオーラを持った人は、口元が美しい。

 

マスク生活が長くなり、顔の半分しか知らない人が増えた。

「目が綺麗だなぁ…」

そんな目元だけの印象で人となりを想像する。

 

女性は最近アイメイクに力を入れ、目元の美しさを強調するようになった。

男性はメイクはしないまでも、髪型などに気を配ったりなんかして。

 

「人は見た目」

そう言い切ったら大袈裟だけど…。

けど、見た目は一番外側の心だと思う。

内面が滲み出るのは否定しない。

 

「顔立ち」は遺伝や授かった部分。

「顔つき」は生き方や意志。

 

この「顔つき」と言うもの。

かなり目と口元で決まる。

瞳が濁ってしまう人や、口が歪んでしまう人。

せっかくの素敵な顔立ちも、残念な顔つきになる場合もある。

 

目元が素敵、けどマスクを取ったら残念。

そんな事がたまに…いや多々ある。

その時つくづく思うもんなぁ。

「口元って大事だなぁ」と。

 

余談だが、僕は歯を重曹で磨いている。

歯を研磨するので、あまり「絶対いいよ」とはオススメしない。

けど、やはり舞台に立つ仕事。

「歯や口元だけはちゃんとしとこう」と言うのが本音。

 

思いっきり笑えるってのは生涯の宝。

大らかになり、感情を制限しなくて済む。

顔の強張りがなくなり、自然な筋肉がつく。

いい顔つきになってゆく。

 

「品性って何?」と聞かれても上手く答えられない。

けど、それは確実に存在する。

口が言葉を作り、口が今日も世界を動かす。

そう考えると、美しい口元を意識するのに損はない。

いや、むしろ超大事だろって僕は思う。