その道を進むなら、僕は胸張って背中を押すよ。
たやすい道じゃないことは、君も十分知ってるだろう。
幾度となく人生に分かれ道はつきもので。
まるで今まで懸けてきた全てを捨て去る選択の時もある。
あぜ道よりも獣道を。
晴れの日よりも雨の中を。
行かなきゃいけない時もある。
一人になるって大変だよ。
一人になるって寂しいよ。
けどね、いつだって新しい何かを手にするためには何かを手放さなきゃならないんだ。
そのために一人にならなきゃいけない時がある。
孤独からはじまることもある。
孤独から希望が芽吹くこともある。
それを君は選んだんだね。
僕らは失うことを悲しむけど。
失うことで自由を手にする。
涙の影にかかる瞳の虹を見つけるんだ。
僕も思い悩み、毎日生きてる。
後悔、葛藤、無力感や諦め。
「前向きになれ」って言われたって、どうしようもない時くらい僕にもある。
けどね、それを選んだのは僕なんだ。
言ってしまえば、その苦しみを味わうことを選んだんだ。
それが僕の行くべき道だと知っていたから。
苦味も大事な感情さ。
真の喜びについてまわる感情さ。
「幸せのカケラ」だと今ならわかる。
大丈夫、辛い気持ちの裏側に必ず幸福はついてくる。
ウソじゃない本当さ。
君は真の幸せを選んだんだ。
真の喜びを選んだんだ。
僕は背中を押すよ。
その勇気と眼差しに。
精一杯のエールを込めて。