人間の行動原理には2つある。

恐怖と喜び。
恐怖から始まったものは破綻し、喜び(愛)から始まったものは継続する。
 
痩せたいから運動を始める人がいる。
「最近太ってきたから周りの目が気になる」
いっ時は良いが、長いスパンで考えた時に継続は難しい。
なぜなら、行動の原点が恐怖だから。
 
「誰かにこう思われたい」
そう言う思いは、フタを開ければ恐怖である。
自分を否定した恐怖。
それは瞬発力にはなるが、大概は挫折が未来に待っている。
 
その逆に、「楽しいから運動をやっている」と言う人がいる。
そんな人は誰にどう思われる以上に、自分がしたいからしている。
だから継続もするし、そのこぼれでる喜びが他者を幸せにする。
 
恋愛を当てはめて考える。
好きな人が現れ、その人を自分の手に入れたいと思う。
しかし、そこには恐怖が心の内にある。
「今の自分ではダメだ」と言う恐怖。
好きな相手を恋人にした自分(足りないものを補った姿)を追い求めている。
そこに愛はない。
 
喜びから始まった恋愛は、他者も応援してくれる。
なぜなら、こぼれ出る愛が他者さえも温めるから。
自分じゃなく、相手の幸せを心から願うから自然なのだ。
そこに焦りはない。
そこに束縛もない。
 
「幸せ力」とは、自分の行動原理の源を見極める力のことを言う。
まずは自己否定をやめ、素直になること。
好きなものと嫌いなものを曖昧にしない。
恐怖で始めたものを中止し、喜びでしていることを押し進める。
幸せとは"真の自分"になっていくことを言うのだから。
 
素直なあなたを受け止めてくれる人と一緒にいなさい。
ありのままのあなたを見せられる人と一緒にいなさい。
 
世界に上も下もない。
ただ「あなたか、あなたじゃないか」があるだけなのだから。