最近気になる曲はJLGの遺作となった「ジャン=リュック・ゴダール遺言 奇妙な戦争」にかかる曲で印象的な上に不穏な空気を醸し出す異様な曲

ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第8番 

頭から離れないその曲は以前にも他の作品の予告編で流れたりしてて、気にはなっていた。しかしこの映画では本編で流れるや否や映画の世界そのものを表しているかのような、まさに曲と映画がマッチした奇跡の瞬間が垣間見られる。

 

自分は右岸派でもゴダールよりはトリュフォーの方に強く影響を受けていたので、好んでJLGの映画を教材として見たりはしてこなかったが、(もちろん人並みの映画学生くらいは鑑賞しているつもり)本作はとても学ぶところが多く、映画的な余韻が多く自分でも興味深く、そして映画を楽しむことができた。死ぬ間際にこんな若々しい表現技法や、まだ製作意欲に溢れているさまなど、九十を超えたおじいちゃんの作品ではないことくらい凡百の人間である自分にもわかった作品である。

 

古典のフランス映画を熱弁する映画評論家やライターさんの物言いが好きではない若者であったかつての自分がこの若々しいゴダールの遺言を受け取っていたら、一体どんな影響があったのだろうか?気にはなる、し、最近ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第8番

の曲ばかりをかけていて、家が不穏な空気になっているのであった。。。。

 

 

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