ショーイング・アップ鑑賞

 

 

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【ストーリー】

アメリカの“インディーズ映画の至宝”と称されるケリー・ライカート、待望の最新作。主演を務めるのはこれが4度目のタッグとなるミシェル・ウィリアムズ。美術学校で教鞭を取る彫刻家のリジー(M・ウィリアムズ)は、間近に控えた個展に向けて地下のアトリエで日々、作品の制作に取り組んでいる。創作に集中したいのにままならないリジーの日常が、チャーミングな隣人や学校の自由な生徒たちとの関係と共に繊細に、時にユーモラスに描かれていく。昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミアされ、今年4月に全米公開されたばかりの必見の1本。

2023年/アメリカ/106分

監督:ケリー・ライカート

脚本:ジョン・レイモンド、ケリー・ライカート

出演:ミシェル・ウィリアムズ、ホン・チャウ、ジャド・ハーシュ

 

はい、ようやくA24特集で見ることができました。U-NEXTのラインナップにも早くも上がっているのでみて欲しい作品です。

 

美術学校で教鞭をとるリジーが主役の映画。主役にケリーライカートと何度もタッグを組んでいるミシェルウィリアムズ。とんでもなく役を作り込んでいるために、これがミシェルウィリアムズだと認識できる日本人がどれくらいいるだろうか?内容は美術学校の先生が作品作りに没頭したいのだが、隣人のチャーミングな女性やら生徒やらに色々と侵食されて、自分のやりたいことがなかなかできないもどかしい日々を送りながらも、作品作りの本質を探る主人公の姿に感動。物語を追うというよりは、主人公の作品作りを通して、本作の制作に向き合うライカートそのものと対峙することになる。同じ職業なので余計に身につまされる瞬間や、ものづくりとは?などなど、特に気になったのが、精神疾患>?に悩んでいる同じアーティストのである主人公の兄が、穴を掘り続けながら主人公と目を合わさないカットが印象的だった。

まさに自分が映っているのかと思ったくらい、情けない姿に心が苦しくなった。

 

これが映画館で上映されにくい今の世の中だから、是非とも配信でもいいからみて欲しい映画である。