最近、韓国の事を南朝鮮と呼んでいるブログを見かけた。
前回の記事にコメントを書いている人がそうである。
なぜ、日本人が韓国を「韓国」と呼ぶかというと、「大韓民国」の略語である。
略しているのだから、通称であって、アメリカをいちいち「アメリカ合衆国」と言わないのと同じである。
では、なぜ、北朝鮮というかというと、「朝鮮民主主義人民共和国」といちいち言うと長いから、これも、略して言うのだが、「朝鮮」では、半島全体の事を言っているみたいなので、「北朝鮮」と通称としている。
これが、「韓国」を「南朝鮮」と言ってしまうと、なんのことはない、「北朝鮮」の指導者の見方に立つことになる。というのは、北朝鮮は「韓国」を国として認めてはいないから、「南朝鮮」なのだ。
だいいち、冷戦時代のアメリカも、ソ連を嫌いだったとしても、国名まで、妙な工夫をして、通称とちがう名前では呼んでいない。
ロシアを警戒した日本政府がいちいち「ロ助が」「ロスケ」が、と庶民の悪罵の真似をして、議論していたわけもいない。
嫌いな国の名前になにか、違う国名をあてて喜んでいるのは、「おまえのかあちゃん出べそ」と喜ぶ小学生のような精神である。
宮脇淳子というモンゴル史の学者は、韓国ドラマは、ウソだらけと批判しているので有名だが、宮脇淳子本人が「朱蒙」も「チャングム」も全話みたというのだから、本人が結構楽しんで、自分は判断できるから、見ていいが、無知な庶民は、馬鹿だから、見ないほうがいいというなら、そんな馬鹿な話はない。
それこそ、焚書坑儒の精神だろう。
無知が栄えたためしはない。もし、ヒマな見て確かめたほうがいいのである。自分が見ておいて、皆さんは、みないほうがいいですよ、ということはない。
朝日新聞、NHKが、虚偽、捏造が多いから読まないようにしよう、見ないようにしよう、と言ったら、そもそも、どんなふうにウソをまきちらしているか、わからないではないか。
わたしは、韓国ドラマを見るとき、1話1話がいちいち長時間であることもあり、時間のムダなのではないか、と一抹の思いと韓国人の心情の実態をじかに知るには、ドラマが一番という思いを持って見ている。
たとえば、帝王の娘43話には、二重スパイが出てくるのだが、現代韓国も、北朝鮮も、つねに脱北者、在日朝鮮、在日韓国人は、どこかで日本の代弁者だとか、日本に取り込まれた者という疑いをかけられる局面がありうるからこそこういう登場人物が設定されるにちがいない。
日本のドラマには、二重スパイという設定はほとんどないのである。
こういうことは、ドラマを実際に見てみないとわからないのである。