アメリカの太平洋戦略の過程 | 気になる映画とドラマノート

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 アンジェリーナ・ジョリーの次回監督作品では、原作には、日本には、「人肉食の習慣」があって、日本軍のアメリカ兵捕虜虐待はすさまじかった、という内容のものだということで、検索してみたら、上記のような動画をみつけた。立派な女性だな。

 また、アメブロでも、アメリカ在住の20歳の日本人女性が、「瞳」という個人ブログの中で、アンジェリーナ・ジョリー 監督2作目は日本軍捕虜だった元オリンピック選手の映画『アンブロークン』という記事で、ずばり、映画の内容への懸念を表明している。

 少々、以下に引用させたいただいたが、まったくもっともな話で、韓国や日本の従軍慰安婦非難も、現在の韓国国内の貧困からのDV,児童虐待、米国における韓国人売春施設の盛況などの問題をとりあげることのほうが、日本の歴史をウソと誇張でもって非難するよりも、はるかに重要なことはないだろうか。


 「{個人的には歴史を学ぶのは大切ですし、大好きだけれど、「内側や今起きていること」にも目を向けたほうがいいと思います。特にアメリカとアメリカ人は。アンジーにも紛争地に赴くことと同じように国内の暴力や問題を扱ってほしい...。}

アメリカ先住民のインディアンの迫害や虐殺、略奪に始まり現在も彼らをダメにするような政策、黒人奴隷や人種差別。近しいところではイラクでの米軍の暴行・残虐行為、キューバ・グアンタナモ収容所、イラクアブグレイブ刑務所の囚人虐待問題,、沖縄などを含め米軍基地の周りでの犯罪...。」

 しかし、これが「反日」という言葉でくくれるかというと、わたしは、「反日」とはいいたくないのである。なぜかと言えば、一般にこうした日本軍残虐説に鈍感に、そうかもしれないとか、そう思うのは自由だ、とか言ってしまう人は、じゃあ、「カチンの森」とか「ドレスデン」とかの言葉で何を思いますか?と聞かれても、何のことか、さっぱりわからない人が多いだろう。
 つまり、私は、「反日」のその前に、まず人は、どうしようもなく、悲しいほどに、「無知」だと思うのである。反日よりも、「無知」のほうが、真因であるといわざるをえない。日本軍残虐説を言うほうも、右から左に受け流す聞く側も、である。

 サンフランシスコの語源は、聖フランシスコであり、地名をつけたのが、スペイン人のフランシスコ会の宣教師だったからである。この地に最初に、砦をスペイン人が建設した日、9月17日は、聖フランシスコが聖なる痕を体に浮かび上がらせた日と同じだったことによる。

 つまり、サンフランシスコは元々は、スペイン人の入植地であり、もちろんそこには、現地のメキシコ住民がいた。その後、メキシコ人は独立国を形成して、カリフォリニア、サンフランシスコ一帯もメキシコ領土だったのだが、アメリカがメキシコに戦争を仕掛けて、メキシコに不利な状態に置きつつ、サンフランシスコを含むカリフォルニア一帯の広大な領土を、安値で買い取って、アメリカ領土に編入した。

 アメリカは、大西洋側のニューヨークでは、ヨーロッパとの貿易を維持し、そして、大陸横断鉄道を通しすことによって、太平洋側のサンフランシスコとの往復貨物運行を(列車で6日間)可能にすることによって、産業の発展を構想した。そして、さらに、次のことが太平洋側の覇権について起こった。

 サンフランシスコが、スペイン支配であった頃、キューバ、南米、フィリピンもまた、スペイン支配だったから、アメリカ合衆国の太平洋岸は、サンフランシスコ港から南米に向かう船とフィリピンを経由して、アジアに向かうスペイン船が常に行き交っており、太平洋は、「スペインの湖」と異名されていた。

 メキシコからカリフォルニア、サンフランシスコ、テキサスを安値で領土化したアメリカは、スペインと戦争して、フィリピンを譲り受け、北方では、クリミヤ戦争で敗北し、疲弊して、遠方の地の経営に根をあげたロシアを説得して、アラスカを買い取ることに成功。

 次にハワイにアメリカ人移民を送り込んで、独立運動をさせて、アメリカに編入する。

 さらに、太平洋の島々をアメリカ領土に組み込んでいく。

 「ベーカー等」「ハウランド島」「ジャービス島」であり、「ミッドウェイ島」である。
 ちょうど囲碁の布石のように、アメリカは、ヨーロッパにとっての遠方の地である太平洋をわが領土として確保するために、南はフィリピン、北はアラスカ、中央はハワイ、そして、「サンフランシスコと香港の中間地点という語源のミッドウエィというように、領土を細心に配置して国防と貿易ルートを確保した。まことにその構想力は、あっぱれ。

 アメリカのブキャナン大統領がロシアからのアラスカ購入の承認を求めて、議会に説明した時は、明確に「チャイナおよびジャパンとの交易にに有利。」「フランスからルイジアナを購入したと同様、アラスカもまた、アメリカの領土拡大にとって必要な懸案である」と。

 また、アメリカの領土拡大は、「アメリカ精神を世界に広める神から享けた明白なる使命」なのである、と。日本は、神の国であると、日本の狂信性を非難する声は絶えないが、アメリカもまた、一貫して、神のご加護のある国、明白なる使命のある特別な国という宗教イデオロギーとともに、国家運営をしてきたことは、否定しようがない。

 大陸横断鉄道は、その9割の労働者は、中国人の安い労働力によって完成され、シエラネバダ山脈のトンネル工事の過程で、常時1万3000人の中国人苦力(クーリー)が働き、そのうちのすくなくとも1200人が工事事故のために死亡した。

 横断鉄道が完成すると、アメリカの新聞は、これで大西洋と太平洋がつながった、と書いた。
 ニューヨークからイギリス、ヨーロッパまでは従来通り、船が通っており、ニューヨークから鉄道で、サンフランシスコまでは、6日となり、サンフランシスコから、日本の横浜までは22日の貨物船航路が確立したのである。そして、太平洋の中央部には、ミッドウェイなどの島々があり、ハワイには、アメリカ移民が急増していた。北には、アラスカがある。

 横浜から、香港、上海は目と鼻の先であり、アメリカは、英国とともに、中国に向けてアヘンを売って、ぼろもうけし、中国からは、茶葉を仕入れて、大陸横断鉄道を通って6日で運び、ヨーロッパへ売却して大きな利潤をあげた。

 サンフランシスコと香港の中央の位置にあるミッドウェイを領土編入した時、北太平洋艦隊のテカワンナ艦長ウィリアム・レイノルズは、「これで外国との紛争の時は、この島は、アメリカ東アジア艦隊と北太平洋艦隊の共同作戦が可能になる」と言った。