大風水 29話 | 気になる映画とドラマノート

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大風水 29話を見て、驚くべきことがわかった。

この「大風水」の作者は、高麗のほぼ最後に近い王が、たとえば、日本がアメリカに勝てないと分析しながら、米国に宣戦布告」したように、強大な「明国」に戦いを挑んで、自国の兵士を死なせようとした無謀な王だ。

だから、イソンゲ将軍が、高麗の王に成り代わって、王になって、李氏朝鮮を作ったのは、平和主義者だから、正当化される、とこういうのだ。

つまり、これだと、日韓併合も、へたに強国日本に抵抗して、生命を失うよりも、併合されたほうが、よほど、日米戦争に突入した日本人よりも、平和主義者で賢明でもある、ということにもなる。

日韓併合の部分はともかく、イ・ソンゲの解釈は、まさしく、「平和主義」だから、戦わずに戻ったことになっている。

イ・ソンゲは、日本がアメリカという超大国と日米安保条約を結んで、防衛を図ったように、明国の傘下に入ることによって、長い存続を期したことになる。

この構想は、ある程度正しかった。満州の清国が勃興して、明を倒すまでは。

李氏朝鮮は、明国と清国のどちらを選ぶか、迷ったように、ロシアと日本のどちらを選ぶか、迷ったことがある。そして、明国と清国にはさまれて、清国に屈服したように、ロシアと日本の選択では、日本に屈服した、

 現在は?

 韓国は明らかに、李氏朝鮮が明国にばかり依存し、次は清国にばかり依存し、その後は日本にばかり依存した時代を終えて、日本とアメリカの支援を受けて、ある程度独り立ちできるようになった、というしかない。

 明らかに、アメリカと日本の技術移転あっての独り立ちだということを失念しているのは、こどもが、親の恩をすっかり忘れて、親の不道徳を責め立てるのに似ているのだが・・・。

 たとえば、アメリカは、韓国にしてみれば明らかに、独立させてくれた恩人だが、なぜ、アメリカに対してデモをできるかというと、独立したのは、独立運動を持続してきたからであって、アメリカに解放してもらったわけではない、という立場なのだ。

 それが、「自尊心」なのだ。
もしかすると、日本の非武装中立主義者は、中国共産党やソ連共産党が、日本やアメリカが韓国に対して行ったように、支援して育て、独り立ちさせてくれる国だから、抵抗して、自国民を死なせることはない、と思ったのかもしれない。なるほど、韓国がアメリカに従って、結果、成長したように、日本に併合されて、後に義技術援助を受けて伸びたように、日本の進歩派は、ソ連だって、アメリカのように助けてくれるはず。中国だって、助けてくれる。アメリカにだって、初めから降伏していれば、犠牲を出さずに、支援を受けられた、とこう考えたのかもしれない。妙な話だが、日米戦争前に、戦わずして卑屈なまでに降伏して、平和条約を結び、天皇を残すように交渉したらどうなったろう?おそらく、その場合、日本の公用語は、米語になって、ハワイ・グァムに近い状態になったろう。ちょうど南米がスペイン系の文化になっているように。それなら、なぜ、朝鮮民族は、シナの属国でありながら、朝鮮語を保ったか。もともと、シナは、各地で言葉が通じないからだ。むしろ、日本がハングルを朝鮮に思い出させなければ、朝鮮語の表記は、漢字に固定するはずだった。ベトナム語の表記が、ローマ字であるように。しかし、ハワイ人やインデイアンの先祖が、英語しか知らなくて、イタリア移民のアメリカ人がイタリア語を忘れて、なんの不都合があろう。

しかし、イ・ソンゲが平和主義者だというのは、無理がある。
まさに、スターリンさながら、イ・ソンゲは「ワン」氏を大虐殺するのだから。