女王の教室 エピソード1社会の勝ち組 | 気になる映画とドラマノート

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女王の教室 日本版オリジナルでは、

先生が「社会では、存分に自分の好きなことを追求できる立場になれる人間は、100人のうち6人だという。6%。
そして、6年3組は24人なので、24人のうち、ふつうの状態では、1人がその中に入る可能性はあるが、なまければ一人も入れない。

努力次第では、もっと増えることになる。

韓国のリメイク版ではここはどうなっているかというと、
100人のうち、一人と説明されている。

韓国版も、生徒は24人なので、24人の1%だと、普通にしていては、ひとりもそのなかに入れないことになる。

まさか、ほんとうに、リアルに作ったセリフではないだろうが、

富裕層6%よりも、1%のほうが格差社会(正確にいうと、格差が問題ではなく、極貧の人間が多いことのほうが問題なのだが)

だから、正確には、健康である程度他人との関係でみじめな思いをしない環境で生きられる、という意味なら、たしかに、6%というのは、厳しいかもしれないが、10%くらいで、韓国は7%くらいなのかもしれない。

経済的には、中間的な収入でも、非常なストレス、屈辱、健康不安を抱えている場合は、これには入らないので、たしかに、「阿久津先生」の言う社会の「努力をして賢い人間は」という見定めは事実だと言える。「努力しなくても自由を親の遺産や支援で満喫できる人がいると言っても、それを否定することは、暴力革命しかないので、それは除外するしかない。要するに、努力が意味を持つというだけでも、よいことなのだ。

このような話は、阿久津先生(韓国では、マ先生)だからできることで、楽しく友達のように接することが一番だと考える先生からは聞くことができない。

※なぜ、韓国版の先生が「マ先生」なのか。「魔女」のマと発音がだぶるからだろう。

そして、日本版の阿久津摩耶という名前は、「悪」と「魔」と同じ発音が入っているのでおそろしい先生、楽しくない先生ということになる。

 たいしたことではないが、このドラマは、韓国では非常に不人気だったが、海外のドラママニアには、非常に評判がよかった。

 (海外のドラマファンは、このドラマが韓国人の作家の洞察力のたまもので、非常に刺激的かつ人生勉強になったという受け取り方が多い。これには、苦笑いするしかない。これは、あくまでも、日本人がはじめからつくりあげたエンターティメント性のある、すぐれた教訓ドラマで、これだと、マジンガーZやドラえもんを韓国オリジナルだと信じている人が多いという話と同じことがまだおきているんだな、と思う。「花より男子」になると、「マンガ」が先に海外に有名になったために、本来は日本の話だということが知られているようだが、海外では、日本の映画やドラマはあまり観られないために、韓国が日本のものをリメイクすると、東南アジアでは、韓国人の優れた発想、と受け取られている場合が多いようだ。それにしても、韓国では、評判が悪いが、海外では、韓国版が絶賛されているというのも、なんだか皮肉だが。はっきり言って、海外のドラマファンのほうが、アメリカ映画と平行して見ているので、ドラマを見る見方がうがっていて、日本由来のものには、よい反応になるのだろう、と思える。)