日本でもこうした状況にあったことは、宮尾登美子の諸作品がよく表現していますし、映画「サンダカン八番娼館」のように、日本の女性が貧しさゆえに、東南アジアに売られる例もありました。朝鮮は清国に女性をキーセンとして貢物としていたのですから、売春は貧しい時代の人類のしゅくあと云える。
また、戦争当時ヨーロッパの占領地域では占領軍に身をまかせた女性は、その国が解放されたとたん、売国奴として、さらし者になり、むりやり髪を衆人の前で切られて侮辱されたりした。
戦争とは、男子を戦火の中で飢え死にさせたり、女性を身を売るような境涯に陥れたり、そのようにおそろしいものだということは、どこの国でも変わりない。戦争当時は風俗産業およびそうした女性たちのお客は軍隊の兵士だった。これは、アメリカ軍の兵士と日本の女性の戦後すぐの関係や韓国軍兵士と南ベトナムの女性たちに起きた事も同じである。このとき、そうしたことを免れた良家の奥様たちは、彼女たちをパンパンガールとか、パン助と呼んだ。そして、家庭における性病を防止するために、売春業者の管理を要求したりした。
ベトナムには、２万人の韓国軍兵士のこどもがいる。
韓国では「韓国では韓国人だけは女性にやさしく、日本は非道である」かのような言い方があとを絶たない。
たとえば、２０１２．１０．６に韓国の民間団体が、ニューヨークの繁華街の巨大広告看板に掲出した「慰安婦謝罪要求看板」には、例として、ドイツのブラント首相が「ナチスドイツのユダヤ人大虐殺」について謝罪したときの写真がともに掲出されている。
つまり韓国人（の一部）は、「慰安婦問題」と「ユダヤ人６００万人虐殺」が同等だと主張していることになる。
ユダヤホロコーストには、いいことはまったくなかった。一方的な非道である。
ところが、まず日本と韓国の慰安婦問題と言うのは事実は最初に書いたように、「どの国にも、戦争戦後の混乱期にはそうした女性の悲惨な境遇が起きたのは事実」であり、日本特有の悪逆非道な行為とは言えないこと。にもかかわらず、韓国側は「日本は嫌がる女性をトラックに乗せて、連れて行き、鎖でつないで暴行強姦を兵士によって繰り返した」と思い込むように庶民を誘導している。事実は、風俗産業にほかならず、当然女性たちは、風俗を喜んでやる人はいない。だから、聞かれれば「意に反して」という。
次にこの問題は、以下のこじれがある。日本側の一般人は、「河野談話」「村山談話」などで、何度も謝罪しているし、今の内閣でも「河野談話」を踏襲している、という。
これに対する韓国側の言い分はこうである。
１．河野談話は、「軍による関与の証拠はない」と言っている。それでは謝罪の気持ちがあるとはいえない
※日本の左翼が「河野談話を歓迎するのは、「総じて意に反して半ば強制的に」という部分（しかし、これはいまのソープランド嬢でさえ、境涯は心境としては「好きでやっているとは言うまい）
２．日本の総理は、きちんと国民に記者会見のように「韓国国民に謝罪する旨、説明したことがない」
３．政府補償を慰安婦の存命の方々におこなっていない。
ある程度韓国側の言い分ももっともな点はある。勘違いは勘違いとして。
日本側言い分。
１．政府補償しない理由
戦後の日韓協約で、「個人補償する」という日本側の申し出を、韓国政府は「政府が変わって個人補償するから、その金額も合算して寄越すよう」要求した。したがって支払い済み。
※これを韓国政府は認めて、韓国の最高裁は認めていない。また、韓国の民間団体は、この日本の説明はウソで、「日韓協約」で慰安婦問題は無視されたのだから、その時の支払に「慰安婦補償」は含まれない、という。
※当時の韓国政府には、「慰安婦問題」というものがあるという認識さえなかったのが事実。それは単に犯罪を知らなかったのではなく、売春風俗というのは、いつでもあることだから、紛争の種になると思っていなかった。
そして、日本側も同じ考えで日本の女性も韓国の女性も、給料はもらっていたとはいえ、しあわせなことではなかった、というくらいの考えだった。そして、支払い済み、というのは、戦後賠償というのは、戦争下における「諸被害、不都合総体にたいする補償であって、これを支払ったのは事実。という意味。
ここには、二つの無視できない問題がある。
１．河野談話のあまりにも、どちらとも云える言い草
「証拠はない」が、「本人の意図しない半ば強制的事象があったのは事実」
なんなのかね、というほかに言いようが無い。
２．韓国側の問題は、ベトナム戦争時の韓国軍兵士の取った行動を知ればわかるように、日本だけを極悪非道に言うことではないことを自己隠蔽するために、「トラックに無理矢理のせていって、無給で性奴隷にした、その数２０万人と言っている。それならなぜ、当時暴動しなかったのか）
どちらも、仲良くあたまがおかしい。
