トルストイやドストエフスキーの小説は登場人物が多くて名前を覚えるだけでも一苦労だというのは、聞いたことがあるが、この鉄の王 キム・スロも、ものすごく、登場人物の名前と立場が多様で、「はてこの人なんでここにいて、そもそもどこの誰で、名前はなんというんだったけ」と思ったりすると、わけがわからなくなりそうだ。
7話で続々と主要なキャストが初登場する。
アヒョ
斯盧サロ国二代王の娘
アロ
斯盧サロ国初代王の娘(なぜ、初代と二代の娘という関係に設定したのか、作者の意図はまだ不明)
7話だけ見ていると、この二人の女性がいったい何をしているのか、斯盧サロ国とは何なのか、見ている側はわからないのでイライラするので、解説を読んだら、斯盧サロ国が狗耶クヤ国よりも劣っているので、
このあたり、ちょっと無茶な設定ではあります。なぜ、他国へのスパイを族長の娘たちが直々に買って出るのだろうか、という違和感が残る話になってます。製鉄技術を斯盧サロ国にもって帰るために、鍛冶長の息子(キム・スロ)に接近しようということらしい。
ホ・ファンオク
これも、7話を見ていると、「誰だ、この人」という感じでさっぱりわからないので、解説を見ると、インドのアユタ国の豪商の娘だという。(しかし、この作品、演出家泣かせですね。父娘ともにインド人にはまったく見えません。見えたら、すごすぎますが、見えないと、視聴者のほうのイメージが混乱するんだよね)
だいたい、ファンオク役のソ・ジヘは並以上に色白女優なんじゃないだろうか。
スロは、今回から青年になって登場(チソン)。身体強健な人物として描かれる。屋根にあっというまにのぼったりするのだ。これは、本来北方から来た人物が王になるには、まずは身体強健でなければならなかったはず、という作者の解釈あるのだろう。ま、たしかにそうだと思う。