子どもの頃は、たまに映画館に映画を見に行くと、予告編を見るとあれもこれも行きたくなったものです。
おとなでも、予告編に引かれて、つまらない映画をみることさえありますが、でも、予告編を見てこそ、傑作を観はぐらないですんだということもあるかもしれません。
テレビで放送する映画は、その点、その映画番組を見ない限りは、普通にテレビ番組の途中に予告編を見るということはありませんから、題名だけでは、あまり観たい意欲をかきたてられません。でも、そこをえいっと、先日深夜に放送の「宮女クンニョ」を観たら、いや、これがすごくおもしろかった。
韓国の映画は最近「家族の誕生」や「春夏秋冬、そして春」みたいにこりすぎて時間の順序がなんだかよくわからない、賞をとったとしても、ほんとかよ、「裸の王様」では?という難解な作品がかなり多くなりつつあるが、この宮女は、宮廷内で起こった殺人事件を宮女が推理探偵風に追究していく物語で内容わかりやすく、しかも、緊張感みなぎる、すばらしい作品。ちょうど、英米映画の「薔薇の名前」のような渋い作品なのだ。
それにしても、思うのは、日本の大奥では、女中が推理探偵のようなことをするのは、まったく想像できないが、韓国の宮廷の場合、なぜか宮女が探偵のようなことをしても、なぜか本当らしく感じてしまうから不思議だ。
どうでしょう?この緊張感みなぎる映像。とても、殺人事件の映画には、みえません。
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