結論的には、見てよかったな、とは思うのの、最終の一話だけ見ても、まったく感動は変わらないような気がする。はっり言って、中盤の話はまったくといっていいほど感銘は受けなかった。しかし、最後のパク・ソルミのオ・ムンソンのエピソードだけはとても興味深かった。
このドラマ、不思議なことに、主人公はそんなに魅力的な人物ではない。パク・ソルミ演じるオ・ムンソンが最後の最後まで愚かで浅ましい母親であり続けて、最後の土壇場でついに、自分は子供になんら建設的なものの考え方、生き方を教えてやることはできない、自分が育てても、この子を立派にひとり立ちできる人間に育て上げることは、おそらく無理だろう、とばかりに、生涯の敵だと思ってきたキム・マンドクに、財産と息子を残して去る。
この心情はわからるなぁ、なぜなら、このオ・ムンソンという女、最後まで抵抗して、自分は生き残ってみせる、負けるもんか、とばかりにじたばたして、それがとうとう失敗して、つくづく自分の器量で何かを成し遂げる器ではない、と悟ったように描かれているから。
このあたり、オ・ムンソンの叔父も同じで、最後に、姪のムンソンをひねくれた女にしたのは、自分がムンソンを引き取った時、もっとやさしくいたわってあげれば、また違った娘になったかもしれない、自分も悪かった、と内省する。
このムンソンと叔父の自分自身の愚かさに対する自覚に比べると、主人公のマンドクはあまりにも、優等生すぎて煮ても焼いても食えない人物で、実際にはこのドラマ、はじめから、ムンソンの物語だった、読むしかないようなところがある。
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