いやー、ほんと驚きです。何が驚きって、作品の基本情報を知るために参考にさせていただいているある映画ブログが、「一番街の奇跡」を絶賛しており、僕は駄作としており、そしてこの「花嫁はギャングスターウェディングインソウル」は、僕としては、ほぼ満点に近いほどいい作品だと思っているのですが、そのブロガーさんは駄作と言っています。
しようがないですよね。人それぞれ観点がちがいますから。
その人いわくイ・ボムスの味がまったく出ていないとおっしゃるが、なんとそのかたのレビュー読む前に、僕はこの作品を観ながら、これはイ・ボムスの最高傑作ではないのか、と思っていた。いまでもそう思う。
この映画は、ジャンル的には、「キル・ビル」や「タクシー」のようなノン・ストップアクションものだが、ユーモアの質が高く、腹の底から、素直に笑えたし、普通、二カ国のスターが出ると、どうしても、どちらかの影が薄くなって、ああこっちが主役でこっちが助演なんだな、という決着がついてしまうところを、巧みな脚本と演出ゆえに最後まで、台湾出身の女優スー・チーと韓国のイ・ボムスがどちらも主役と感じられるように拮抗した存在感を保ってすばらしい。
僕はこの映画を観て、最後にはとうとう泣けてしまった。内容はセンチメンタルなところはなく、ひたすらかっこいいのだが、あまりのかっこよさに感動のあまり泣けてしまった。
100点満点中100点。娯楽作品として、世界的水準にある巧みな台本、演技、演出、撮影だと思われる。
スー・チーの気迫と美しさもすばらしく、時よとまれ、君は美しいとでもいいたくなる映画的僥倖に満ちた作品である。
にほんブログ村
にほんブログ村