NHK大河ドラマ江 姫たちの戦国 第2回 画像 感想 | 気になる映画とドラマノート

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厳選名作映画とドラマを中心に、映画、テレビ番組について、思いついたこと、美麗な場面、ちょっと気になる場面に注目していきたいと思います。

 第2回は土曜再放送分で見た。

 1回を見た時は気づかなかったが、アメブロのブロガーさんの記事を見てわかったのだけど、史実では、信長と江が対面しているあたりに、三姉妹の年齢は、それぞれ、茶々10歳、初9歳、江6歳だったという。

 「善徳女王」の演出家も、史実と違うと言われて苦悩したとインタビューに答えているが、「江」の製作者たちも、おそらく少なからぬ迷いはあったに違いない。エンターティメント的な要求と歴史を扱った国民番組だからそう史実と違ったこともできないという要請の二重性はつねに大河のスタッフには、迷いの種かもしれないと思う。

 だから、そう違うぞと言い立てる気にはならない。重々承知で結論つけて演出しているので、それこそ想定内の(あるいは忸怩たる)演出なのだろう。

 一気に上野樹里と水川あさみで視聴率をとるかさもなければ、無名の12歳くらいの子役女優を三人つかうかという選択では、無名の子役三人を使うほうが史実に近くても、視聴率としてはあまりにリスクが大きかったという判断かもしれない。

 たしかに三姉妹の衣装と仕草、髪型は子供のそれなのであるが、セリフはどう観ても12歳以上のセリフで6歳の女子が言うようなせりふではない。が、だからといって、上野樹里が6歳にふさわしいセリフを言うのは、それはそれでおかしなことになる。

 だいたいそんなことを言ったら、「篤姫」なんかは、史実の「篤姫」とドラマの篤姫はまったく似ていない。

 豊臣秀吉は猿と言われたことから、歴代の豊臣秀吉はだいたい多少とも猿顔を意識して演出している。吉田茂、西郷隆盛、大久保利通なども、似た風貌の人物が演出される傾向にあるが、坂本龍馬や徳川家康、織田信長は顔を似せようという意欲をあまりもたれない歴史人物だ。だいたい、織田信長はやったことは豪胆だが、本当言うと肖像画を見る限りでは神経質そうな小顔で、似た役者を使うとサマにならない。

 だから、事実上「似せたほうがドラマ的にサマになる場合には似せて、似せるとサマにならない場合は似せない」というのがドラマの実際だろう。

 (秀吉の妻のねねなどは、たいてい可憐な女性像として演出されるが、肖像画は骨太な印象だ。)

 話は変わるが、この2話の「江」で江ごうが、安土城を始めて見て驚く場面があって、ぞの城下町のにぎわいが描かれている。

 安土城の城下町は当時の城下町として日本最大級だった。

 人が集まるところ、商売繁昌がある。信長以前には、門前町、宿場町、街道の交差点、朝市、昼市、十日町、五日町(のように日をかぎった市)に市場が開いたが、信長は一万人の兵を城の周りに住まわせた。その兵士には、親、妻子がいたので、結果、そこには、さらに人の集まりをあてにした近隣の農作物、工芸品の一大消費需要が出来て、4万人から5万人の城下町が出来上がった。

 宣教師ルイス・フロイスは、岐阜を訪れて、「まるでバビロンのような賑わいだ」と感想を記録している。

 高校の教科書にも、「楽市・楽座」とあるように、信長は単に武略に長けているだけではなくて、政治経済の戦略的断行の出来る人物として有名だ。
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 楽市楽座
既存の独占販売権、非課税権、不入権などの特権を持つ商工業者(市座、問屋など)を排除して自由取引市場をつくり、座を解散させるものである。中世 の経済的利益は問丸株仲間 によって独占され既得権化していたが、戦国大名はこれを排除して絶対的な領主権の確立を目指すとともに、税の減免を通して新興商工業者を育成し経済の活性化を図ったのである。(ウィキペディア)

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