主将が大学に入って、希望に胸を膨らませていた春。


クラス名簿なるもののためのアンケートが配られて、


「好きなタレント」やら「彼女いる? いない?」やらの設問に、すべてビッシリ書き込んだんだけどさ。


できあがった名簿をみると、みんな、必要最小限のこと以外、無回答ばっかりでクールな感じなんだよな。


で、俗な質問には答えずに、「好きな映画・本」ってとこは、難しい作家(名前は忘れた)やら、「ゴダ-ル」やら。


赤面! あちゃ~、これが文学部か…。みんな、オトナだなぁ…。


完全に出遅れた主将は、慌ててフランス映画を何本か観るんだけど、これが、サッパリ意味が分からないんだよな。


で、ゴダールの「勝手にしやがれ」は理解できないんだけど、それのアメリカ版リメイク「ブレスレス」は、最高に楽しめて。


やっぱり、アメリカの映画って、ストーリーが明確で、抽象的じゃないんだよな。


ラストでリチャード・ギアがダンスを踊るシーンが、シビれる(死語?)んだよ。


ま、結局、感性が鈍いってことかもしれないけど、分かりやすいって点で、アメリカ映画って好きだな。