看板を見つけたものの、偶然あったという感じで、ナビでも分かりにくい道の狭間にある。

ここでも秋の風物詩が大量に実っていた。どこか懐かしい東京で忘れていた光景、戻らぬ情景。

完全なる昭和…なんなら戦前と言っても通用しそうな風景が広がる。

呑気に歩き出したのだが、序盤でピクニック気分で気楽に行けるという我々の認識は打ち消された!

登山的な認識はまったく無かったのだが、とんでもないことに…

 


 

小松宴会部長、杉並支部太田先輩も愛用していたMERRELLジャングルモック。靴版の地下足袋、サンダルとでもいう感覚で、もはや他の靴は履けなくなった。愛用しているのは、いきなりこんな状況に放り込まれてもなんとかなる…これも大きい。
北九州市の平尾台でもいきなり登山だったのだが、すんなり行けた。

少し登ると墓地があった。この周囲に人間など居そうもない、時刻は薄暮の16:30、少し恐ろしい…😨
ヤカラ、ラウェイとかより、「ここでもし急病になったら?」そんな環境、大自然の方が余程恐怖がある。
予想以上にハッキリとしたルートが見えない。もう少しロープ張ったりすべきと思うけど、全国どこでも大体こんな感じだ。気を付けてほしい。

大自然は、その猛威の一端を垣間見せてきた!
散歩感覚で飲酒後に来ている人間には過酷な道が続く、傾斜もかなりある。
これはキツイ、ブログ内の気まぐれ探索では過去最強クラスだった。

雨は結構降っていたのだが、この山の中では森が傘代わりになるほど濡れずに通過できた。

かなり長距離の斜面が広がったが、おそらくここが最後と読めたので頑張る。
やはり、格闘技修行…というか鍛錬は役に立つ、こんなの何もしてないオッサンだったら帰るとこだと思う。

何故登るのかって?

そこに五稜郭展望台があるから



マロリーの言葉を思い出す。
これでも緊張感はあるものの、エベレストなどデスゾーンと言われる領域は命懸け…ドMなのかと思うけど、格闘技の試合も傍から見たら同じ。ラウェイのレフェリーの方に「何でこんな危ないことするの?」なんて聞かれたけど、あれもまさに
「そこにミャンマーラウェイがあるから」
人それぞれだけど、端的には、男のロマンなんじゃないすか?

後は平坦な道のよう、助かった😅

…が、ここまでも足場は悪い。ここへ来て一旦下るという、徳島県の南阿波サンライン展望台を思わせた。



16:38
死闘の果てに見えた龍岡城五稜郭!


スマホカメラで調整されているが、もう薄暗い中でついに五稜郭を目にした。後1時間も遅かったら何も見えないかと思ったものの、篝火のような多少のライトアップがあった…が、帰るのは相当キツかった筈。

この景色の感動は格別、それと共に疲労で暫く佇んでいた。マジで息切れが酷い😨

さて、下山なんぞ楽勝だが、急がねば…
などと楽観的になっていたのだが、どうもよく分からんルートに迷い込み、完全に道を見失った!

彷徨ううちにまるでどこだか分からない場所へ
最早道なき道を滑り降りていったその時、思いっきり濡れた落ち葉でコケる…



スマホがポケットから飛び出し、5メートルほど先にすっ飛んだ。
瞬間目で追えていたのは偶然に過ぎなかった。その辺りを暫く探すと何とか発見!
あのまま遥か下まで飛んでいたら回収不可能であった。
その後も二度ほどコケる、急斜面に雨で落ち葉が滑りまくり、前腕も強打していた。周りもかなり見えなくなる暗さとなってきていた😅
木を掴みながらでなくては降りられない急斜面、後は自由落下同然、もし滑り降りてる先が崖になってたら…それはかなりの恐怖だった。

スマホのナビで五稜郭公園の方向を確認、おおよその位置へ向かう。もしスマホが見つけられなかったら…かなりゾッとしたのだった😨
カメラの修正により明るく写っているが、最初の画像より更に暗くなっていた。

民家が見えた!
もう、大丈夫。だがまるで行きのルートとは関係ない方向だった。

駅はどっち? 更にうまいこと乗れる時間だろうか?
先を急ごう🏃💨


つづく