12夜ワンクールの第5夜、今宵は…

寮生時代の真言先輩と池袋で飲みます。

先輩は行きつけという男体山。ここは何度も通っていて店は知っていたのですが、初めて入りました。

東口なのに西口並みにいかがわしい一帯ですが、吉田類さんが登場しそうな風情ある通りでもあります。

父親が大好きだった番組、このテーマタイトルはここからきています。

池袋はたくさんの酒場があるわけですが、常連になるとそこ(鮮Q、海鮮山、銀の海、武蔵)ばかりになってしまい、なかなか他の店へは行かなかったです。
今思えばこの人のようにさまよってみれば良かったかな…

1階はカウンター、2階の座敷へ。まだ17時なので空いてました。
完全なる昭和を感じさせます。

王子整体院、自転車で30分の距離にいたのに12年間会ったことのなかった先輩。それがラウェイ直前にお会いして、試合まで格安で治療していただいてました。
3月から試合までの時期は本当に神が宿ってました。
今も宿ってると言えなくもないですが…(笑)

先輩が頼まれたのと同じ、金宮ホッピーセット
久しぶりのホッピーでしたが、これの楽しいのは中(焼酎)と外(ホッピー)の配分で2杯飲めたり、3杯飲めたり自由自在な所。
魚生活の時はほぼ日本酒でしたが、モツ焼きには焼酎がピッタリです。

「この手があったか!」そんなレバーです。
本当に軽く炙っただけ…ほぼレバ刺しでした。
にんにく醤油とごま油+塩、どちらで食べても絶品です。

2年前、金的のみ攻撃はダメなルールで、ジャブのフリだけして蹴りまくる…そんな手を使おうとしてましたが、「やらないと見せかけ後半で」なんて思ってて秒殺されてました。
最初から滅茶苦茶行けば良かった…

このレバーの手法を見て甦りました(笑)。


1996年入寮の時、真言先輩は九州本部から出られたので、会ったのはそれ以来…実に21年ぶりです。
なのに、それから数ヶ月で一緒に飲める…その理由は「格闘空手」に賭けていた日々があった者同士だからに他なりません。
「伝統の継承」それを煩く言うのは、こういう意味もあります。
例え音信不通でも、20年前と同じ事をやっていれば、飲める。
違う事をやってれば…無理でしょ。
だから、ルールや名前やり方が変わっても、根っこは変わっちゃいけないんですよ。


やはり90年代の寮の話になりましたが、
「よく死人が出なかったもんだなぁ」
自分はプロレス経ていたので、冷静に見れてましたけど、いきなり入ってた人たちは大変だったと思います。歯が折れたり、骨折しても笑ってる狂気の集団ですよ。

「やる気ないなら故郷に帰ればいいだけ」
ふるい落としても、ふるいの棒にぶら下がっているような人間の集まり、それは男塾の孤戮闘みたいな世界でした。
だからこそ、本当の繋がりができたし、情念のぶつかり合いも当たり前に見れました。

「お前が弱いんじゃねえ、俺が強すぎるんだ」
by 伊達臣人

因みに孤戮闘とは飢餓状態の子供100人に50個の弁当を投げ入れ奪い合わせ、次は25個…最後の一人になるまで続け、生き残った者だけが修行していくという所らしいです。

こんな感じの生き残り64人で戦ったら…面白くない筈ありません。

自分はシロと皮のみタレなのですが、先輩もシロタレ派のようで、やはりタレでのシロは美味いです。
ここのは甘めなので、苦手な人は塩が良いかと思います。
経験上、開店直後などは塩の方が鮮度の良いものが出てくる可能性も高いです。


途中I先輩の話で盛り上がりました。

「原付で関西本部行ったんですよね?」

「九州も行ってたよ(笑)。」

試合前にタオルで首締めさせたり、稽古中誰一人喋らなかったり…強さはもちろんですが、やってることがリアル男塾。まさに映画や漫画の世界で、狂気を体現したような人でした。

今はこんな人出てくるわけもなく…回顧主義はダメなんでしょうけど、だからと言って
「今はそれじゃ無理」と、すべてに迎合してる大人ばかりなのもどうなのか?
大人が舐められてる上に、教育指導も放棄してるから、その下の世代共々ダメになってるんじゃないかと…頭空っぽのお花畑芸能人や有名人が簡単に当選する日本の狂気な民主主義を見ていて思います。

「なんぽん」という名の軟骨ポン酢。
以前書きましたが、焼き鳥修行時代から軟骨は食べまくってました。
現役から現在まで、ヒザと腰にまったく痛みなどの不安が無かったのはこれのお陰もあったと思ってます。

ここは何でも美味いし安い、何より時が止まったような空間での金宮が最高です。
1階は特に一人客だらけでした。
一人客が多い=酒飲みに良い店なのは間違いないです。

二時間半経過…

「天一食える?」

自分はもちろん、当時の大道塾では好きな人が多かった天下一品、先輩も大好きなようです。
西口かと思いきや、東口にもできたのを忘れてました。ここも初めてです。

「あっさりを頼む意味が分からないです。」
やはり、天一ならばこってりです。
ウーロンハイと共に談笑の後、タクシー乗り場へ


真言先輩、再会してたった半年でしたが、色々お世話になり本当に感謝です。ありがとうございました。そしてご馳走さまでした。


その後、予約の返事がないので確認の為だけに鮮Qへ…しかし、着席。

「食べログに「予約の返事をしない店」って書こうとしてた(笑)」
「止めてください(笑)。返事が無いのは分かってるってことですよ」

焼酎2杯だけ飲み帰りました。

引っ越しの用意は…明日があるさ


I先輩で思い出しました。
何作目か忘れましたが(時期的におそらく7でしょうか?)、購入された日。
感無量な感じの先輩がいきなり素に戻り

「こんな大人になるんじゃないぞ(笑)。」

そのシーンが再び脳裏に現れました。

明和心塊祭り参戦の時に使用したこれが最高傑作だと思います。
ドラクエ派なので、クリアしたのは一つもありませんが…