消された「バンクシーのネズミの絵」 | 九段の真希のパッチワークな日々

消された「バンクシーのネズミの絵」

バンクシー新作、消される 地下鉄は落書き禁止(時事通信) - Yahoo!ニュース 

風刺画家として有名な覆面の画家「バンクシー」がロンドンの地下鉄に乗り込み、乗客もいる前でいくつかのネズミの絵を描き、その様子を動画にして公開しました。



(バンクシー公式 より)

ネズミがクシャミをしたり、別のネズミがマスクをしたり、あるいはマスクを落下傘のように持って宙に浮いている絵です。


でも、ネットでそれを知った多くの人びとが 直接その絵を見る前に、その「落書き」は清掃員によって消されてしまったとのことです。www


「バンクシーと知らない 無知な清掃員が〰️!」
「数億円の絵が〰️!」と怒ってみても仕方ない。

清掃員は有名な「バンクシー」とは知らず、ただの落書きだと思って自分の仕事をまっとうしただけです。

その絵に美術的価値など感じなかった。

あるいは「価値があるか無いか 判断する立場になかった」のです。


ある人には凄い価値があっても、別の人には全く無い…なんてことは世間にはざらにありますから、何だかこの顛末は面白かったです。


バンクシーは「偉大な画家?」、「高額な値がつく作品を生み出す画家」なのかもしれませんが、描く場所を考えるべきでした。

仮に 東京の地下鉄に同じように描いても、消されるだろうと思います。


私はバンクシーが絵を描く過程を 動画で初めて拝見しましたが、あのネズミの絵は主にステンシルなんですね。

型紙を作ってそれを壁に当ててスプレーインクを吹き付ける。

それにエメラルドグリーンのマスクの絵やクシャミの飛沫を描き足せば出来上がりです。

ステンシルを予めどこかで作っている。

版画と同じで、同様の絵を量産することが可能です。

ですから、今度は消されないような場所に 同じ内容の絵を描いて欲しいですね。

言いたいことは「マスクをしよう」なので。


「Get Up Again」