宮原知子選手の 大人のスケート
全日本は不本意な結果も、 宮原知子のスケートの本質は不変だ(webスポルティーバ)
フィギュアスケートの「全日本選手権」が終わり数日。
表彰台に上がった選手以外の方についても いろいろな記事が出るようになりました。
メダリストの言葉はプレカン(記者会見)で直接聞けるのですが、4位以下の方の言葉は メディア(記者)が演技後に取材して伝えてくれないと 私たちはわからないんですよね。
ご本人がSNSで発信されるのは心の整理がついてから…でしょうし。
テレビで、遠くから撮影された映像で宮原知子選手が人々に囲まれて涙を拭っている様子が映り、見てはいけない物を見たような…、こんなこともあるのだと気の毒に思うような光景がありました。
今回は SPはとても良かったのですが、フリーでは普段の宮原選手からは考えられないようなジャンプミスがあり、その後もペースが乱されたのか「回転不足」を多く取られてしまいました。
なので技術点かを速報値よりかなり下げられてしまった。
「ミス・パーフェクト」が そうではなくなり、残念な結果に。
その成果か、SPのアラビアンな演技、手の振りや上半身の動きなど、他の選手のものとは全然違いますし、フリーの方も情感あふれる演技でした。
今夏 スイスのランビエールコーチの所で合宿をし、その後はカナダのバーケルコーチの元でトレーニング方法も変えたそうですから、多分想像以上に忙しい。
それらの努力が実るのは まだこれから…という感じでしょうか。
「四大陸」には出場されませんので、3月の「世界選手権」までの間に試合の感覚をキープする為に B級の試合に出られるのかな?。
それは年明けの発表でしょう。
「4回転」や「トリプルアクセル」が跳べれば それは凄いことですが、しっとりとした大人の女性の演技とは程遠い選手もいます。
宮原選手の演技にはそれがある。
「フィギュアスケートって美しい」…と感じさせてくれる。
そんな演技がまた見られることを楽しみにしています。