ディスる言葉は呪いの言霊 | 九段の真希のパッチワークな日々

ディスる言葉は呪いの言霊

世界陸上が始まりました。





明け方に起きて、 男子100mの予選を見ていたのですが、 日本代表の3人の選手 (サニブラウン、 多田修平、 ケンブリッジ飛鳥) は揃って準決勝に進出され、 まずは祝着ですね!





陸上はより早く、より高く、より遠く…に到達した者が勝利者となる。

ドーピングの問題はありますが、 とにかく見た目に分かりやすくて良いです。

世界の強豪の中に混じると 日本人選手は本当に細いと感じることもありますけど、 筋肉の質が違うので、 自分を信じて頑張って欲しいです。p(^-^)q



ところで、 時間のある時に 他の方々のブログを拝見するのが楽しみな私ですが…

フィギュアスケートのシーズンがまだ本格的には始まっていない今の時期…「ディスリスペクト ブログ」に遭遇することも多いです。


「ディスリスペクト(disrespect)」とは、 「リスペクト(respect)」= 尊敬、 重視…に 否定の「dis」= 不。を付けた造語で、 無礼とか 軽蔑することを言います。

日本語で「ディスる」なんていう動詞にもなっています。

※ 使用例…「〇〇さんが さっき、トイレで貴方のことをディスってたわよ」





(↑「天才を育てるのに必要なことは?」という問いに、 原晋監督(青山学院大学陸上部)のお答え。「スポーツ酒場語り亭」NHK )


先日行ってみた、 あるブログでは…

A選手のことを書いているのかな?と思って ( タイトルもそれっぽいし、 表示される写真もA選手のお顔だから ) ブログを訪問してみると、 実は冒頭から そのライバルであるB選手への罵詈雑言だったりする
( そのブログ主に言わせれば「BなんてA選手のライバルなんかじゃない。足元にも及ばない!」か ? )。

吃驚!(@_@)!


理由は様々あるようで、 B選手の演技やジャンプが気に入らない…というだけならまだしも、 その発言や態度、 ちょっとした表情が生意気。 あるいは「裏から手を回して(!?)、スケート連盟や ジャッジに贔屓されて、 高い得点をもらって(盛られて?)いる」( ←根拠なし )と。

印象操作だし、 もしB選手が他国の方だったら「人種差別」か? と問題になるレベルの悪口。


根拠として引用されているのが、 また同じような「B選手嫌い」の何者かの文章だったりしますし、 コメント欄も「よく言った!」的なものが並んでいますから、 完全に「エコーチェンバー」( SNS上で 同調者が響き合う状態 ) です。



薔薇が嫌いな人は、 棘があることも、 赤いことも、 その香りも何もかも 嫌いなんだろう、 としか言い様がない。


よくここまで 呪いの言葉を書き続けられるなぁ。どんな心理的なコンプレックスが ここまでの事を書かせるのだろう…?と、 その人の精神状態を案じてしまうほどです。

( ちなみに A選手をディスるブログもあります。そっちも凄まじい…。悲しい気持ちになります )



ブログを書く時に気をつけたいことは、 「 もしも当事者が読んだら どんな気分になるだろうか?」という想像力を働かせることです。

先のブログで言えば、 ディスられているB選手ご本人が読めば もちろん不愉快になるでしょうが、 A選手だって「自分の味方をしてくれている」等と喜ぶだろうか?

あるいはジャッジが読んだとして「じゃあ 次の試合ではB選手の点数を辛く、 A選手は盛るか~」なんて思うだろうか?

ということです。


むしろ「 “A選手オタ”ってこんなに狂信的なんだ!」と引かれるのが関の山でしょう。


安倍晴明ではありませんが、 呪いの言葉は「悪しき言霊」となり、 回り回って 自分の応援する人物に わざわい(厄禍)を もたらすかも知れない…。

それは、 その選手を直接ディスる言葉よりも 強力な呪いとなるかも知れないのです。

くわばら、くわばら。


1度口から出た (SNSに書かれた) 言霊は 世界を駆けめぐる。

そのことを心して、 ブログやコメントには愛情を込めたいもの。






善き言霊で、 頑張る選手を包んで差し上げたいですね。