涙のキスクラ | 九段の真希のパッチワークな日々

涙のキスクラ

フィギュアスケートの中継を見ていて、 好ましく思う選手が活躍するのは嬉しいし、 思うような演技が出来ずに苦しむ様子を見るのはつらい。
でも、 その涙の周囲に独特の美を感じるのも また事実です。

「世界選手権・女子フリー」

今日は彼女の日じゃなかった。

アンナ-ポゴリラヤ 18歳 (ロシア)



ショート4位。表彰台に手が届く位置でした。

昨年の世界選手権(ボストン)の 銅メダリスト。

今シーズンは、 グランプリシリーズで2連勝し、 グランプリファイナルでは銅メダル。
ヨーロッパ選手権では銀メダル…と表彰台に乗り続け、

同じ国にいる 年下の絶対女王、 エフゲニア-メドベージェワに強いライバル意識を持ち、 ピタリと後ろに付けていた。

自信を持って滑っていた今季のフリープログラム 「モディリアーニ 真実の愛」だったのに…。


最初のコンビネーションジャンプ 3Lz-3Tが1Lzに抜けてしまってから、 全ての歯車が狂ってしまいました。

途中で何とかコンビネーションの後半の3Tを付けよう。挽回しようとすればするほど、 ジャンプの体勢が崩れる。

結果 3度の転倒 ⇒ディダクション4




3度目の転倒をした後は、 一瞬、 演技を続ける意欲を失いかけた。
それでも何とか最後まで滑り、 最後のポーズを決めた後は ヘナヘナとその場に崩れ落ちました…。




無理に笑顔を作ろうと頑張る仕草が せつない。



いつもの彼女からは信じられない得点。
覚悟していたとはいえ、 残酷なアナウンスに 美しい顔がまた歪む。



最終順位は13位でした。

ポゴリラヤ選手は 前にも同じことがあり、 2015年の世界選手権(上海)でも フリー「火の鳥」が素晴らしいプログラムだったのに、 演技の途中 思わぬ所で転倒し、 リカバリーも叶わず 13位に。

その時の優勝は、 やはり同じ国のトゥクタミシェワ選手でした (今回の優勝はメドベージェワ選手)。

ロシアの女子選手は 皆 素晴らしいけれども、 私は特に独特の美的センスの感じられるポゴリラヤ選手のファンなので、 今日の彼女の姿には涙が零れました。

泣かないで、 アンナ。

救いは 会場から 失意の彼女への温かな拍手が鳴りやまなかったこと。

今季最後の試合(国別対抗戦を除く)が このような形で終わったこと、 本当に悲しいけれど…、
貴女に実力があることは 皆が知っているので、 平昌五輪目指して、 また新しいプログラムを磨いて欲しいです。

不死鳥のように復活することを信じています。


☆ 女子結果…

① メドベージェワ(ロシア) 233.41点 PB
② オズモンド(カナダ) 218.13点 PB
③ デールマン(カナダ) 213.52点 PB
④ カレン-チェン(USA)199.29点 PB
⑤ 三原 舞依(日本) 197.88点
⑥ コストナー(イタリア) 196.83点
⑦ ワグナー(USA) 193.54点
⑧ ソツコワ(ロシア) 192.20点
⑨ トゥルシンバエワ(カザフスタン) 191.99点 PB
⑩ チェ-ダビン(韓国) 191.11点 PB
⑪ 樋口新葉(日本) 188.05点
⑫ マライア-ベル(USA) 187.23点
⑬ ポゴリラヤ(ロシア) 183.37点
            :
⑯ 本郷理華(日本)  169.83点






上位4位までがPB更新!
特にカナダの二人は四大陸選手権より更に素晴らしい演技で W表彰台。歴史を作りました。


日本は 三原舞依選手が 「技術点世界歴代6位」
という素晴らしいシンデレラで、 ショート15位からの爆上げ!



ソチ五輪の浅田真央選手のことを思って 頑張ったと。
完璧な演技の後、 やはり涙が溢れそうになっていました。







スタンディングオベーション!(^-^)

現地の方らしき年配の観客が「よっこいしょ」と立ち上がりながら拍手をしてくださる様子に感動しました。





女子シングル・技術点ランキング~
①キムヨナ  78.30点(バンクーバー五輪)
②メドベージェワ  78.27点(今回W)
③ザキトワ  75.82点(2017JrW)←ジュニア
④コストナー  75.54点(ソチ五輪)
⑤宮原知子  74.89点(2016四大陸)
⑥三原舞依  74.40点(今回W)



凄いよ、舞依ちゃん!(フリー4位)




第2グループで1位に立った後、 最終(第4)グループの2番滑走 カレン-チェン選手に抜かれるまで、 グリーンルームで漬物石として座っていました。



ワグナー&コストナー選手との、 2度とないかもしれない3ショットが見られましたね (↑多分 ワグナー選手がチェン選手の解説をしている?♪)。





カレン-チェン選手の「ジェラシー」、
トゥルシンバエワ選手の「もののけ姫」も、 四大陸選手権の時はバラバラした演技でしたが、 今日は指先まで神経を行き渡らせた 繊細な演技でした。

やっぱり 国を背負い「世界選手権」にピークを合わせてくる選手は強いな~と思いましたね。

樋口選手&本郷選手もお疲れさま。
故障を抱えながら 頑張った~。

来シーズンに向け、 ゆっくり身体を治して欲しいです。





次は男子だ~。祈・メイクドラマ!







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