学ぶという基本姿勢

 

 今の「教育」が大きく間違っていているのが「学ぶ」ということの基本姿勢です。

 「生活」の間違いでもありますよ。

 

 学びの基本姿勢は「よく見・よく聞く」です。

 実はそれは幼児期の生活に大きなヒントがあります。

 

人間の精神活動がどのような仕組みになっているのか考えずに、むやみに押し付けるので、「興味」「関心」を奪ってしまいます。

 

 子ども時代の「あそび」にヒントがあります。

 「あそび」についてはまた明日書きます。

 

 一つ大きな間違いは「知識教育の先取り」です。

 これは「できる」ということの間違いから起きてきます。

 

 「学びイコールできる」という間違いで、知識として先取りするのです。

 ほかの子より一歩でも先んじて「できる」を求めさせます。

 

 そういうわけで、基本的な「学ぶ」が「教わる」にすり替わってしまいます。

 

 せっかくの人生の出発点で大切な「学ぶ基本姿勢」が失われ、まなぶという積極的姿勢が受け身の「教えてもらう」というになってしまい、学校でももっとまずいのが塾などで「教わる」のを待つ姿勢ができてしまうのです。

 

 教わらなきゃあできない、と簡単に思い込みます。

 

 実は、興味を持って、いじくりまわして、「これって何だろう?」と時間をかけていろいろと学んでいく道を探るという楽しみがあるのですね。

 

 ちょうど、「おいしいものを食べたら、これってどういうふうに作るのだろう」と興味を持って調べたり、試しに作ってみたりする楽しみに似てますね。

 インスタントで、冷凍でできたものを食べるってのも簡単でいいのですが、楽しみの深さが違うのですね。

 

 実は江戸時代の日本は様々な多様性があって、学びがあふれていたという説があります。

 今の日本は残念ながら「学び」はずいぶん貧弱になっていると思うのです。

 

 今からでも遅くないから、心して「学ぶ心の基本姿勢」を見失わない教育を作っていきたいですね。

 

 今週は水曜日に「横浜あんしん会」に行きます。

 木曜日には「くだかけEARTH」で「露木和男先生の自然観察会」をします。