タネ(種子)の中にあるもの

 

 植物の種は大きのもあるし、オダマキのような小さいのもあります。

 

 若い頃、発生や遺伝ということに興味があったので、タネと言うのはどんな存在なんだろうと疑問に思いました。

 一つも研究しませんでしたが・・・。

 

 その代わり、高校生や大学生を集めて「タネの会」というグループを作っていろいろやりましたね。「タネ」は研究せずに人生の問題を。振り返ってみれば、今の「くだかけ会」に通ずるような種まきをしたのですね。

 

  人間の種と言えば「精子と卵子」の出会いです。ものすごく小さなもののようです。

 どうやって「タネ」としてできるのかは面白い仕組みです。

 その、出会ってできた「タネ」が僕らのように「人間」に成長して行くのですが、そこから先は、もしかしたら出会った環境によって成長や運命みたいなものが条件付けられるのでしょうね。

 

  しかし、基本的な「可能性」もうすでに「タネ」の段階で仕組まれているのでしょう。

 恵まれた境遇で育つのもいいし、恵まれていないと思うようなものでもいいのです。与えらえたものを「生ききる」そして必ず「死」までタネの可能性に含まれています。

 

 タネになってしまったら諸々の可能性を避けて通れないのです。

 面白いですね。「タネの可能性」は。子どもの成長期だけのものではありません。

 

 与えられた人生を生ききるというのが「人生の宿題」ですね。