久しぶりのブログは、「神の島」といわれる久高島の【太陽神】と【月神】について書こうと思います。

久高島の数ある年中行事の中には、自然崇拝の面影が色濃く残る【太陽神】と【月神】の祭祀があります。

【太陽神】は、旧暦の6月16日の「ミルクグヮティ」と、旧暦の8月10日から3日間行われる八月マティの最終日、「テーラーガーミー(もしくはティーダガミ)」で祭祀を執り行います。
「ミルクグヮティ」の日は、一年の半分が過ぎたこの日に太陽が再生する=太陽神の誕生日といわれています。
「テーラーガーミー(もしくはティーダガミ)」は、久高島では8月は悪い月とされているので、太陽の霊力によって悪霊を祓い、健康に過ごせるよう祈願します。

【月神】は、旧暦の8月15日の「十五夜(ジューグヤー)」で祭祀を執り行います。
この日は月の守護力が最も強くなると考えられているので、月神に健康祈願をします。
祭祀が終わったら、その場で神饌の白い丸餅が配られます。
その丸餅を食べることで、また一年、健康に過ごせるといわれています。

【太陽神】と【月神】は、500年以上の歴史をもつ「イザイホー」の中でも、重要な位置付けをされています。


↓イチャティーオージといわれる大きな扇子

[写真はすべて『神々のふるさと久高嶋 イザイホー・生活』によります]


イチャティーオージは、イザイホーの最終日(4日目)のクライマックス、「桶まわり」の儀式に使われます。

この儀式は、イザイホーを無事に終え、祝女が誕生したことを現しています。


↓ イチャティーオージの表面には、太陽神を意味する赤い丸と鳳凰が描かれています


↓裏面には、月神を意味する白い丸と牡丹が描かれています


このイチャティーオージは、神となった祝女の証なのです。

その格式高い扇子に描かれる【太陽神】と【月神】。

古来より、尊み敬っていたことが伺えますねスター



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