久高島には、限られた宿泊施設しかありません。
なぜかというと、“神の島特有の事情” がいくつも重なって、作りたくても作れない、泊めてあげたくても泊められないのです。
また、今は「観光地」としてメディアに取り上げられるようになりましたが、本来はそのようなところではありませんでした。
戦後になって、やっと定期便(漁船のような小型の船)が馬天港から往来するようになりました。
それまでは、沖縄本島の人であっても、久高島に足を踏み入れることはできませんでした。
久高島の地を踏めるのは、久高人(くだかんちゅ)の他には、巡礼のために首里王府からやってくる国王や側近など、ごく限られた貴人だけでした。
いわゆる「観光地」として気軽に来れるようになったのは、わりと最近のことなのです。
その点を十分にご理解いただいたうえで、久高島へいらしてください。
そして、宿泊を希望される方は、必ず宿の予約をお願いします。
島に行けばどうにかなるだろうという甘い考えで来て、どこにも泊まれるところがないからと、私たちに迷惑をかけないでください。
どこも満室で断られたら、意地でもどうにかしようとせず、諦めて本島に戻りましょう。
最終便が出た後も島中をウロついて、一軒一軒片っ端から民家を回り、泊めてほしいと声をかけられては迷惑です。
やむを得ず、見ず知らずの人を泊めたこともあります。
場合によってはご飯もごちそうしますが、毎回といっていいほど非常識な振る舞いをされ、負の感情が芽生えます。
また、島の人と顔見知りだから何とかしてくれるだろうと、突然来られて頼られても困ります。
何が何でも泊まりたい人は、飛行機より先に宿の確保をするか、キャンプ道具一式を持参しましょう。
マナー問題と同様に、ものすごく困っています
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