それは先日のこと、仕事の帰りにセントラル駅の下をくぐり抜けチャイナタウンへ向かう途中。駅前で誰かと待ち合わせをしているかと見受けられる男性と目が合った。一般人とゲイとの目つきは明らかに違うわけで、彼ももれなくゲイの方であったが、見覚えの無い方だったので、そのまま通り過ぎようとしたところ、視野の端の方で彼はまだこちらを見ているご様子。背丈は180cm近く、歳の頃は30前後といったところか。瞬時に全身をチェックする業は自ずと身につくものである。

前にも書いたが私は出会った人をいとも簡単に忘れる特技を持っているので、この方もそういう類いの人なのかしら、と後ろを振り返るも、やはり見覚えの無い方なので、そのまま歩き続けた私であるが、ふと気になったのでもう一度振り返るとなんとこちらへ歩んで来ているではないか。頼りない記憶を手繰っては見たがやはり見覚えは無く、きっと同じ方向に用事があるのでしょうと、それでもいささか早足になる私。

200m近く歩いた先の信号で立ち止まり、もう一度振り返ればまだこちらに向かって来ている、彼もチャイナタウンへ行くのかしらと、勤めて気にしないようにする、今日の晩御飯は何にしようかと考えてみる、なぜにこんなに寒いのかしらと気をそらしてみようとする、とその時、彼は既に私の真横に立っており、私の顔を覗きこんでいたのである。

( ゜Д゜) 「(男性) 僕、君を知っているよね?」

(゜Д゜;) 「(私) え、いえ、そんなことないと思います」

( ゜Д゜) 「(男性) 君、○○でしょ?(聞き取れなかった)」

(゜Д゜;) 「(私) え、違うと思います(聞き取れなかった為)」

( ゜Д゜) 「(男性) NSW大学でエンジニアの勉強してるでしょ?」

(゜Д゜;) 「(私) 私、学生じゃありませんから」

( ゜Д゜) 「(男性) えー、でも僕君を知ってるよ」

(゜Д゜;) 「(私) 人違いです!」

( ゜Д゜) 「(男性) ・・・あ、そう」

じゃあ、とだけ言って彼は来た道をそのままトボトボと戻っていきました。なんだったのでしょう。ブラインドデートの相手と間違えたとか?それとも新手のナンパでしょうか?『人違いです』と言いながらも、あまり自分に自信がなく、ほんの一瞬この人知ってるかも、なんて思おうとする自分がいましたが。もっといけてる人だったら、その○○っていう可愛い(はず)学生に成りすましてお茶にでも行ったのになと考えながら、旦那との待ち合わせに向かいました。
gold GOLD silver SILVER

ぶっちゃけた話私が欲していたのはこのシルバー&ゴールドのミックス版『サントス』であり、旦那がくれたのはシルバーだけのものだったのね。どっちもかわいいっちゃかわいいんだけど、でもやっぱりゴールドの方を欲していたのさ。

それと同時に旦那が自分用に買った『タンク』という、ヒコピコを始めとする多くのカルティエ倶楽部の方が所有する時計も魅力的だった。っつーことで私はどれか一つを選ばなくてはならないって岐路に立たされたのさ。(自分で立ったんだけど)

もらったものを素直に頂戴すればそれでいい、なんだけど、そうなんだけど、分かってはいたのだけれど、やはり一生使っていくものとなると自分の納得いくものが欲しいじゃありませんか。じゃあ自分で買えよ、なんておっしゃらないで。

だども優柔不断な私にとってどれか一つを選ぶなんてことは至難の業で、時計屋への道すがらずっとずっと悩んでおりました。もらった1時間後に交換しに行く奴ってのもすごいけれど。結局何も考えがまとまらないまま、決心のつかぬまま、時計屋に到着。数日前、旦那を接客したと思われる店員のおばちゃんが迎えてくれる。

(´∀` ) 「(店員) ベルトの調整に来たのね?」

( ゜Д゜) 「(旦那) いや、ちょっと、彼氏が他のも見たいって言うから・・・」

∑( ̄□ ̄;) 「(店員) はあああっ?」

( ´∀`)ノ 「(私) どうもぉ、こんにちは~」

(゜Д゜;) 「(店員) ちょっと、あなた、気に入らなかったの!?」

( ´∀`)ノ 「(私) いやぁ、他のも一応見たくってぇ」

その瞬間彼女の表情が一変した。明らかに嫌悪の表情。続けて「ちょっとこっちいらっしゃい」とご剣幕。カルティエの時計が並ぶコーナーへ向かい、「どれがいいと思うの?」とおっしゃるので、ゴールドの方を指差せば。これまた ∑( ̄□ ̄;)「(店員) はあああっ?」ときたもんだ。

(゜Д゜;) 「(店員) あなたダメよ、ゴールドなんて」

( ゜Д゜) 「(私) え~、そうですか~」

(゜Д゜;) 「(店員) 普段ゴールド(指輪とか)身に付けないでしょう?」

( ゜Д゜) 「(私) ああ、言われてみれば」

(゜Д゜;) 「(店員) まあ、とりあえずつけてみなさいな」

実は今までショーケースの中で見るだけで、手にとったことはなかった。ましてや自分の腕に実際につけてみることなど。それが今、重みのあるゴールドが私の腕でいやらしく光っている。チンピラが着けているみたいだ。キララ。とても下品。・・・似合わねー。

(゜Д゜ ) 「(店員) ほら、ごらんなさい」

( ´_ゝ`) 「(私)・・・・・・」

それならば、と『タンク』もいいと思ってることを告げ、タンクのミディアムサイズが気に入ってるのだと言ったならば、ミディアムサイズなんて女がするものだ、女性っぽ過ぎるとあっけなく却下。「ちょっと彼氏が買ってくれたものをつけて見せてご覧なさい」と言われるがままに、持参したものをつけようとしたとき。

「ちゃんとセロハン取りなさい」と彼女が言い、今朝から取らずにおいてあった、傷がつかないように文字盤の上に張ってあったセロハンを取り払ったとき。その時計は今までとまったく違うもののように見えた。私も旦那も目を疑うほどに。キラリと上品に光っている。それを腕にまとったとき、それはもっと違うものに見えた。妙に似合ってるし。言葉を失っているとすかさず

(゜Д゜ ) 「(店員) ほら、ごらんなさい」

(;゜Д゜) 「(私) ・・・・・・」

(゜Д゜ ) 「(店員) サントスは今一番人気なのよ」

( ゜Д゜) 「(私) え、そーなんですか(ウキ)」

(゜Д゜ ) 「(店員) だからここにももう無いでしょう」

( ゚∀゚) 「(私) ああ、そーいえば(ウキウキ)」

(゜Д゜ ) 「(店員) それにあなたにはそれが一番似合ってるわ」

( ´∀`)ノ 「(私) え~、そんな~(ウキウキウキ!)」

(゜Д゜ ) 「(店員) じゃ、ベルト調整しましょうか」

( ´∀`)ノ 「(私) は~い!」

(;゜Д゜) 「(旦那) ・・・・・・」

というわけで私は持ち込んだ時計をそのまま着けて帰った。しかも嬉しげに。我ながら誕生日当日から間抜けなことをしてしまったものだ。忍耐強く付き合ってくれた店員さんと旦那に感謝する。もしゴールドの方を選んでいたならば10万円ほどの差額が生じていたところである。それも今考えると恐ろしい。

今ではこの時計に愛情すら覚えて、傷がつかないようにドキドキしながら着ける毎日である。ならばお家に保管しておけばいいのかもしれないが、ヒコピコ曰く『身に着けてこそ贅沢』の考えにのっとっている。タンス(なんてないけど)の肥やしにしていても仕方がないではないか。

どーでもいいけど、私ってばホントに単純でお世辞に乗りやすい。普段から言われ慣れていないからか。そういえば中学1年の時、クラスの学級委員の石崎君と討論になり、私に向けられた彼の最後の捨て台詞が「このっ、単細胞っ!」であった。妙に納得して何も言い返せなかったのを覚えいている・・・。ショボーン━━(´・ω・`)━━

晴れてカルティエ倶楽部会員番号6番認定
うつぼかずら口美
 さて迎えた誕生日当日。夕べの酒が残っていたので、ベッドでダラダラ&ボーっとまどろんでいたのに旦那がプレゼントで私を釣ろうとしてきた。




( ´∀`)ノ 『ねえ、プレゼント見たい?見たい?』




 嬉しげに言ってくるので、ムゲにも出来ず、『OK』と返事。肩を回し、首をゴキゴキ鳴らしてると、そのモノが現れた。それはキッチンペーパーで小汚く包まれた、バースデープレゼント。彼がハイと私に手渡す。



 なんでキッチンペーパーなのよ・・・、と思った瞬間に夕べの会話を思い出した。自分でリクエストしたのだわ・・・。そして女優は笑顔を忘れない。(´∀` ) 『ありがとう!』 プレゼントはズシっと両手に重かった。なに、これ?計算高い私はここでもはやいろいろと思いをめぐらす。速攻。PC並み。




(゜ー゜?) コレハナニ? コノオモサハナニ? コノオオキサハナニ? (0.05秒)




 けれど酒明けの朝は頭が回らない。しょーがないから開けることにする。キッチンペーパーを破る時、『目覚まし時計』が脳裏をよぎった。元彼からは職業柄腐るほど時計を頂いたものだ。元々彼の最後のプレゼントも確か時計であった。これでホントに目覚まし時計なら笑えるな、とさえ思った。(1.00秒)



 中から出てきたのは純白の紙の箱。商品番号らしきステッカーが目につく。箱を裏に返すと中央に浮き彫りの金色文字が目に飛び込んできた。C・・・a・・・r・・・





『Cartier』





 カルティエ! キタ━━━(゜∀゜)━━━!!

 カルティエ! ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

 カルティエ! Σ(゜ロ゜;)マ、マジ?



 ひと通り驚いてから、箱を開けた。中からはお馴染みの(私は初めてであるが)無意味に大きい赤いボックスが出てきた。ゆっくり開けるとそこにはキラキラ光るシルバーの腕時計が!おごそかに!



 確かに腕時計が欲しいねえ、って二人で前々から言ってたけれど。カルティエがいいねえ、って何度もお店にひやかしに行ったけれど。まさかここで登場してくるとは!あれ、待てよ。私だけでなくこいつも欲しがってたはず。・・・って、ま、まさか!




(σ≧∇≦)σ 『ついでに僕のも買っちゃった!ウキャキャ』




 ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ なんと彼の手にもキラキラ光るシルバー時計が。言葉を失いました、私。久しぶりにびっくりしました、私。嬉しさを通り越して、衝撃のプレゼント。ただ素直に喜びました。カルティエといえば、オカマなら誰でも一度は憧れる一級品。一生モノの時計。これで私もカルティエ倶楽部の仲間入り!イエス!!




 が、しかし!




 ここで、ひとつ問題が。いただいた時計が、私の欲していたものとタイプが若干違っていたのであります。何度もお店に行って一緒に見たのに。何度も自分ならこれがいいなと指差していたのに。しかし、もらったものに難癖をつけるなんてあまりに失礼過ぎる。そんなことは私に出来ない。ああ、でも、これじゃないんだよなぁ。惜しいんだけどなぁ。でもなぁ、言えないよなぁ。けれど、顔に書いてあったんでしょう、すかさず旦那が。



(゚д゚ ) 『希望すれば取り替えてくれるって言ってたよ・・・』



( ゚Д゚) 『え、マジっ?行く、行く、行く!!(即答)』



ガ━(゚Д゚;)━━━ン !!!



 感動のあまりに笑顔で抱きついてチューしちゃいました。彼は笑ってなかったけど・・・。私ってやな女?ううん、ただ素直なだけ・・・。



うつぼかずら口美

土曜日には旦那と二人だけのディナーをしました。
これまたサプライズで直前まで明かされなかったのですが
シドニーで3本の指に入るレストラン『TETSUYA's』でした。

予約も数ヶ月前から入れないと席が取れないって言うほどの店で
土曜に予約がとれたなんて奇跡に近い、そんなレストランなのっす。
私も8年シドニーにいますが、これは初体験でした。

メニューは一切無し、用意されたコース料理を黙って食え、です。
最初に何か食べれないものは無いかと聞かれて、ちゃんと
『シイタケだけは食えません』と答えたら、除いてくれてました。

*

コースで12品出てきたはずなのですが、よく覚えてません。
確かこんな感じ。ちょー適当ですが。

『生ガキのジンジャーソース』

『キャビアの何とかサンドウィッチ』

『アボカドのスープ』

『ホタテの貝柱のバター焼き』

『アマエビとフォアグラの何とか』

『チキンの何とかを大根の上に乗せてみた』

『サーモンの周りに昆布とかつけて焼いてみた』

『カニ肉のラビオリを上品に仕上げてみた』

『薄切り和牛肉をクルクル巻いて焼いてみた』

『ライムのシャーベット&ストロベリーショートケーキ』

『ブルーチーズのアイスクリーム』

はい、何品かすでに忘れております。さいてー、私。
予約する時点で私の誕生日祝いだってことを言ってなかったようで
それ言わなきゃ特別サービスがないでしょ~!と私が怒りヽ(`Д´)ノ
私がトイレに行ってる間にウェイターに告げさせた。
そしたら特別に『ガトーショコラ』がロウソクと共に現れた。ヽ(*´∀`)ノ

確かに美味かったっす。いい素材を使って、しっかりとした味わいで。
特に『チキンの何とか』と『ブルーチーズのアイスクリーム』は絶品。
チキンの方は、チキンが美味しかったのではなく、その下にあった大根。
海苔ゑに言わせれば高級なおでん大根だそうだが、それでも美味い。
でも美味しかった。ワインも美味しかった。

値段はかなり高めでありましたが、世界のベストレストランランキングで
堂々の4位(オーストラリア国内ではもちろん1位)の『TETSUYA's』で
ディナーを出来たってだけで、素晴らしい経験をさせて頂きました。
ありがとー、旦那。

*

その後調子に乗って旦那を無理矢理カラオケに連れて行き
私がひとりで熱唱して帰った後、12時を迎え、晴れて誕生日。
既に眠気が襲っていた私はそのままソファでダウン。

(゚д゚ ) 『(彼)あのさ、プレゼントなんだけど・・・』

( ´Д`) 『(私)はぁ?いいよ、明日で』

(゚д゚ ) 『(彼)ああ、そう?ラッピングもしてないんだけど』

( ´Д`) 『(私)・・・はぁぁ?いいよ、キッチンペーパーか何かで・・・
     どうせ捨てるのにもったいないでしょ(っていうか寝かせろ)』

(゚д゚ ) 『(彼)え、でも・・・』

( -_-) 『(私)Zzz・・・Zzz・・・』

(゚д゚ ;;) 『(彼)・・・・・・』

*

夜中に目が覚めると、旦那は何故かヒーターの前の床で寝てました。
せっかく高級レストランに連れて行って、カラオケまで付き合っても
この態度、この暴言、しかも寝てるし!ってことで拗ねて寝ちゃった模様。

ええ、私たち、とっても上手くいってますともっ!
ねえ、ホント。・・・たぶん。


うつぼかずら口美

皆さんご存知のように、昨日は私の誕生日でした。ふふん。
旦那の計らいでごく内輪の友人を呼んで焼肉に行きました。
最初5人で行くのだと聞いており、その5人で向かったところ、

( ゚∀゚) 『(店)うつぼかずら口美さま、12名様ですね?』

(゚д゚ ) 『(私)はっ?5人ですけどぉ?』

と言う私の横でうろたえてる旦那が印象的でした・・・。
どうやらサプライズにしたかったようなのですが
段取りが悪かったようですね。主賓が最初に来てはなりませぬ。
&私の友人たちは時間どおりには来ません・・・。

が、誰が呼んだか元々彼が同席しておりそれはサプライズでした。
今彼と元々彼と一緒に祝うバースデー、これもまた一興でしょう。
気の知れた友達と会えて、一緒に酒飲んでご飯を食べれる。
歳をとるのも悪くないなと思う一日でありました。

いらっしゃってくれた皆様ホントにありがとー。
でもちょっと高かったすね、すんまそん。

またメールやら電話やら頂いたみなさま
ありがとうございました。感謝です。

これからもよろしくお願いいたします。
うつぼかずら口美