とある人事責任者と話したこと。

 

 

 

30人くらいの会社で、無作為に人を採用してしまった。

その結果、役割が明確ではなく、人に紐づいてしまった。

営業部、とか、○○部、とか部署名はついているものの、役割が明確ではない。

経営陣と部長陣がコミュニケーションを取れていない。

 

双方に話は聞いたのか尋ねると、

 

 

部長陣は、ミッションを明確にしない経営陣が悪いと言い、

経営陣は、ミッションを明確に出来ない部長陣が悪いと言う。

 

部長陣に目標設定をさせてみたら?と聞くと、

 

 

ミッションが明確になっていないから目標設定は出来ないと。

 

あなたならどうする?

 

30人くらいの規模であれば、トップダウンで決めるしかないのでは?

 

 

アグリー!

 

(アグリーってなんやねん!笑)

 

 

 

会社のフェーズ

 

会社にはフェーズというものが少なからずあると思う。

 

フェーズ毎に組織は変化していくべきもの、その中にいる人のマインドも。

 

理想は、ビジョナリーカンパニーのようにボトムアップで個々が役割を認識し、

それに向かってトライ&エラーを繰り返していく人たちの集合体が組織としての理想だと思う。

 

でも実際に理想だけでいくことは本当に難しい。

 

ぬくぬくとやってきてしまった人たちのマインド、

責任と権利を履き違えてしまった人たちのマインド、

人の数だけある正義。

 

どれも間違ってはいないと思うし、そんな簡単に変われない。

 

上記の組織における課題は意外とあるあるだったりする。

 

ドライすぎると思われてしまうかもしれないが、

時間をかけて、丁寧に解きほぐせるならまだしも、

何度もチャンスを提供し、それでも変わらない(変われない)のであれば、

トップダウンという強硬手段も営利団体である企業なら致し方ない。

 

むしろこのような事態を招いた責任は、経営者にある。

 

だからこの経営判断をした際に、リソース不足に陥る可能性は全力で受け止めなければならない。

 

むしろ、その経営者の本気度が見られている可能性だってある。

 

 

 

社員が適材である6条件(ビジョナリーカンパニー)

これは自分が社員として働いていた時にこうありたいと思い、心にとめていた言葉。

(ちゃんと出来ていたかどうかは別として。苦笑)

 

そして、役員をしていたときも採用基準として意識していた言葉。

 

理想が高いと、その実現の難しさに面食らう時がある。笑


 

1.会社の基本理念を共有している
  経営者は基本理念を共有できない人材を採用してはならない

2.上から厳しく管理される必要はない
  会社が社員の管理に多くの時間を割いていたら、経営者は人材採用で誤っている

3.仕事ではなく責任を与えられていると自覚している
  「私が最終責任を負う」と誓約できる

4.コミットメントを守り、大言壮語しない
  不平を言わずに「やる」と言ったことを確実に実行する

5.会社と仕事に対して情熱を見せる
  情熱を持っていてこそ偉大なアイデアや商品を生み出せる

6.「窓と鏡」の基準を満たしている
  適材は成功したら仲間の功績に、失敗したら自分の責任にするほど成熟している

 

 

採用って、経営って、組織って、本当に難しい。