大量離職があった頃、社長とCFOは上場準備に勤しんでいた。
サイトの権利については以下の記事でも書いたけど、上場にはいくつかの壁があった。
B社がサイトの権利をうたってきたこと。
そしてもう一つは、資本政策。
資本政策
資本金100万円でスタートした会社で、A社6割、B社4割。
※相関関係※
合弁を組んだ相手方:A社
役員になる前に勤めていた会社:B社
A社とB社で合弁でつくった会社:C社
C社の社長も、我々役員も株を持ってはいなかった。
親会社が未上場で子会社が上場することは、出来なくはないけどハードルが高いと証券会社から指摘を受けた。
なぜなら、投資家はC社に期待して投資をするのに、親会社の一声で施策などが変わってしまうのは親会社へ投資しているのと同じことだからだと。
そして何より、役員陣、ましてや代表取締役が株を持っていない完全な雇われ社長。
だったら、株を買い取ればいいじゃん!という話にもなりそうだが、資本金100万円ではじまった会社の価値は試算上数十億円にもなっていた。
このようなうまい話を、親会社がみすみす手放す訳はない。
保有比率
2021年頃だったと思う。
B社の社長が、C社の株をB社ではなく個人に切り替えてほしいと打診してきた。
B社はB社社長の完全ワンマン会社で、B社の株はおそらくほぼB社社長が保有している。
B社の従業員へストックオプションが配られたことはあったが、B社は上場しない(できない)のであまり意味はなさない。
この話は、C社社長から聞いた。(基本的にA社とB社とのやり取りはすべて、C社社長が行っている。)
憶測の域は出ないが、B社は当時コロナの影響を大きく受けていたため計画倒産なども検討していたのではないかと思う。
結局その話はなくなったが、2022年頃に資本提携の話があがった。
A社とB社の株保有比率を薄め、資本提携企業が12%、C社社長が3%を持つことになった。
これで、
=========
A社:51%
B社:34%
資本提携企業:12%
C社社長:3%
=========
という構図になった。
それでもC社社長の保有株は3%。
それで上場を目指そうというC社社長の想いは正直わからなかった。
そして資本提携をしてしまったがゆえに、株の買い取りがより難しくなってしまったことは言うまでもないと思う。
なぜ資本提携に走ってしまったのか、なぜもっと交渉しないのか、どのような交渉を経てこの結果に至ったかは聞いていない。
私も上場や資本政策についての知識も知見も持ち合わせていなかったため、私に相談しても…ということで、あまり聞かされていなかったし、CFOと社長とですべてのことが進められていた。
もっと情報を取りにいくべきだったのか。。
違和感は感じざるを得なかった。
ただ仮に上場をしたとしても上場がゴールではないし、相対するお客様も従業員もいる。
私は私のすべきこと、現場に入り事業を前に進めることは変わらない。
それをひたすらに進めるだけだった。